
今日は結婚式に欠かせない、ウェディングベールのお話をしようと思います。
ウェディングベールとは、日本では一般的に「ベール」と呼ばれ、キリスト教式を挙げる場合に用いられます。
そもそもベールは「悪魔から新婦を守る(隠す)為」と言われ、新婦の生家から新郎の家に移動する際、悪魔に襲われないようにベールで隠した。と言うのが起源のようです。
もともとはヨーロッパのお話ですから悪魔が出てくるわけですが、日本の綿帽子が「埃除け」であったのと同じように、もしかすると綺麗に着飾った花嫁を守るチリよけの役割も果たしていたのかもしれませんね。
(この話をするといつも、高台から花嫁行列を見下ろしている映像が思い浮かびます。私の前世は悪魔だったのかも〜!?)
ベールをするかどうか?
さて、それでは現代のウェディングベールの話に戻りましょう。
まず日本の結婚式のスタイルは57.0%のカップルがキリスト教式、19.3%のカップルが神前式、22.7%のカップルが人前式を選んだそうです(2017年リクルート総研発表)
このデータからは人前式がウェディングドレス姿なのか?和装なのか?測る事ができないのですが、少なくとも人前式を挙げたカップルの50%以上が洋装で、その花嫁たちもベールをしている可能性が高い事を推測すると、およそ67%の花嫁がウェディングドレスを着てウェディングベールをしている事になります。
さて、これほどたくさんの花嫁たちは、どんなベールをしているのでしょうね?ベールの種類をいくつか見てみましょう。
ベールの種類
・フィイスベール付きショートベール
チュールと呼ばれるベールに使用する生地にコームが付いていて、髪にピンで留めます。
お顔の方と背中の方に布が下がるよう、二重の構造になっています。
上の写真はフェイスベールを後ろに下げている状態。
Jellishのショートベールは腰くらいまでの長さですが、お好みでもう少し短いものもお作りしています。
イメージ:カジュアル、キュート、軽やか、リゾート、レストラン、人前式
・フェイスベール付きロングベール
上はお客様の実際の結婚式のお写真です。
ハワイの大きな協会で結婚式を挙げたお二人。帰国後、このベールにしてよかった!とコメントをいただきました。
イメージ:荘厳:奥ゆかしい、しとやか、上品、華やか、存在感あり、しずしずと歩く
・マリアベール
フェイスベールが無く、顔まわりに沿ってふわりとかぶるだけのスタイルで、マリア像によく見られる事からマリアベールという名前が付いている。
チュールを楕円形にし、縁取りにレースを一周させているデザインが多い。長さは床に引きずるものが一般的。あまり短いと落ち着かない。
最近はやりの「お母様によるベールダウン」や、挙式中の「新郎によるベールアップ」をする事はできない。
イメージ:上品、しっとり、神々しい、綺麗、穏やか
・その他
バルーンベール、ミニベール、ベール付きトーク帽など
写真はベール付きトーク帽。
こんな小さな布も、ベールというカテゴリに入ります。
とはいえ、結婚式用のベールというよりは披露パーティ用のヘッドドレスの一部。という位置づけでしょうか。
また、一瞬流行って姿を消した(まだ健在?)バルーンベールも、キリスト教式用というよりはすこしカジュアルな人前式用で、ヘッドドレスのような役割だと思います。
如何でしたか?
長さやデザインで、さまざまな印象を与えてくれるベール。
イメージ通りの花嫁姿を一緒に作り上げていきましょうね♪