
2018年春の今、大きなクラッチブーケをお持ちになる花嫁が増えましたね!
先日のブログでご紹介したような→大きなクラッチブーケ作ってみました
そもそも私はウェディングドレス屋なので、ブーケのご提案ができるわけではありません。
とはいえ、ドレス屋の立場から「このドレスにはこんなブーケを持って欲しい」というイメージはあります。これは、具体的なお花の種類とかではなく、ブーケの大きさ、形、フォーマル度をさしています。
まずは私が思う「クラッチブーケが似合うドレス」をご紹介してみましょう。
クラッチブーケが似合うドレス
エンパイアラインが可愛らしい、軽やかな一着。高原の結婚式やご家族だけのお食事会などにぴったり。
デザインはシンプルながら、柔らかな素材感が印象的。リゾートウェディングやレストランウェディングにおすすめな一着。
上の2着と比べてボリューム感が大きいドレスではありますが、スカートがチュール素材で軽やかなのが特徴。かしこまった印象がしないので、こちらもピックアップ。
マーメイドラインのドレスは、比較的個性的なクラッチブーケが合いやすいと感じます。
写真はアームブーケと言って、長くお花の茎が見えた状態のブーケ。
さて、このようにクラッチブーケが似合うドレスはドレスのシルエットに共通点があるわけではないという事がお判りいただけたと思います。
もう少し、具体的にご紹介してみましょう。
クラッチブーケはフォーマル度「低」
クラッチ(clutch:つかむ)ブーケとは、お花をガサッと掴み取ったようなデザインを指し、お花やグリーンの茎が露わになっています。
そもそもブーケは、新郎は野で摘んできた花を捧げて新婦に結婚を申し込み、OKであればその一輪を新郎の胸に挿す。というところが起源ですから、実際に野で摘んできたままの状態のようなクラッチブーケは理にかなっているのかもしれませんが(笑)やはり(作り込んだブーケと比べて)カジュアルなイメージであることは間違いありません。
ですからクラッチブーケを合わせたい場合はフォーマル度が高くない会場、披露宴の雰囲気、ドレスのデザイン、ご新郎さまのお召し物。に合わせてセレクトする必要があると感じます。
つまり、ハイクラスなホテルで、光沢のある素材感の、ロングトレーンのドレスを着る。ご新郎さまはブラックのタキシード。といった場合には、クラッチブーケはどうなのかな?と感じるわけです(いまそんな花嫁さんたくさんいるけどね)。
花嫁のトータルコーディネート
少々話がそれますが・・・そもそも、花嫁姿のトータルコーディネートをしてくれる人がいないんですよね。
会場の提携店のドレスショップでドレスを決めて、会場の提携のお花やさんで会場装花とブーケを相談する。アクセサリーはコストダウンの為にメルカリで探す・・・
そうなると、トータルで合うか合わないか?判断してくれるコーディネーターがいないわけです。
生まれて初めてのウェディングドレスコーデなのに(涙)
プランナーさんは?と思うでしょ?たいてい、会場付きプランナーさんは、そこにはノータッチです。単に打ち合わせの窓口が花屋になったり、ドレス屋になったり、司会者になったりするだけ。
だから、最初に教えてください。
もし、結婚式当日に持ってみたいと思うブーケのイメージがあったら、最初に教えてください!
もし、ティアラをしてみたいなら、最初に教えてください!
そしたら、それが叶えられるドレスを一緒に選んで行けるから。
そして、それが叶えられるような似合わせアレンジをご提案できるから。
一生に一度の花嫁支度。「また今度」はないから。
ちゃんと、全身のバランスバッチリの花嫁さんを目指しましょ♪