
ウェディンググローブのあれこれについてお話したいと思います。
普段なかなかする機会のないフォーマル用のグローブですから、いざ花嫁支度の際グローブを選ぼうと思うと、いろいろ選択肢があって悩みますよね?実際にどんな種類のグローブがあるのか?合わせるウェディングドレスとの相性についてお話していこうと思います。
まずはウェディンググローブの長さについて
グローブの長さは、平らにグローブを置いた状態で端から端までの全長で表します。
指先からグローブの入り口までの長さを測った状態ということです。
・ショートグローブ
一般的にショートグローブと呼ばれる長さは、着けたときに手首あたりまでの長さのグローブのことを指します。指先から20センチ前後の長さです。
フォーマル度は低く、カジュアルな雰囲気になります。軽やかな印象、あまり堅苦しい感じにしたくない場合にお勧めです。
ドレスとの相性ですが、全般的にお袖があるタイプのデザインにはショートグローブが良いでしょう。お袖つきのウェディングドレスにも関わらず手首より長いタイプのグローブをすると、重たい印象になることが多いですが、これも演出したい雰囲気に合わせたり、実際にウェディングドレスと合わせてみて試着したうえでご検討されると良いでしょう。
ショートグローブは装飾のあるタイプが豊富です。手首の部分にレースがついていたり、クシュクシュとシャーリングが寄っていたり、小さなリボンが付いていたり。ブーケを持った際にちらっと見えるグローブのディティールも意識して選ぶと楽しいですね。
・ロンググローブ
ショートグローブよりも長く、肘付近までの長さのグローブを指します。
長さは色々で、30センチから60センチと豊富です。お身長や腕の長さなど、バランスに合わせて選択できますね。
フォーマル度はショートグローブよりも高くなります。挙式のみロンググローブを合わせて、厳かな雰囲気を出すこともできます。
ドレスとの相性ですが、ベアトップのドレスをお選びになる場合はロンググローブが落ち着きます。肌の露出が抑えられ、一気に落ち着いた清楚な雰囲気になります。
お袖付きのドレスの場合は、袖の長さにもよりますが、肘下あたりまでの長さのグローブを選ぶと良いでしょう。ただし、すこし野暮ったくなりますので、ここはお好みで。
ちなみにリゾートウェディングなど、暖かい場所でのウェディングなら、ロンググローブは暑いかもしれません。
キリスト教式場合、挙式の途中でグローブを外し、指輪交換が行われることをお忘れなく。
次にグローブの素材についてお話いたします
グローブの素材感やデザインも様々です。お好みと、全体のバランスを見ながら選んでみましょう。
・透ける素材のグローブ
オーガンジーのような透ける素材のグローブは、存在感もそこまで大きくなく、軽やかでカジュアルな雰囲気になります。
フォーマル度が低く、どちらかと言うと可愛らしい印象にもなるでしょう。
ドレスに透ける素材や軽やかな素材(オーガンジー、チュール、シフォンジョーゼットなど)が使用されている場合にお勧めです。
また、リゾートウェディングなど、暖かい場所でのウェディングなら、ロンググローブは暑いかもしれません。
挙式の途中でグローブを外し、指輪交換が行われることをお忘れなく。
・透けないタイプの素材のグローブ
透けないタイプの素材(サテン地が代表的)のグローブは、フォーマル度の高い、花嫁らしいグローブと言えるでしょう。
ただし、ウェディングドレスが軽やかな素材で作られている場合、グローブだけシャープな印象だと違和感がある場合も。それを逆手にとって、全身ふわふわな印象のウェディングドレスに光沢のあるサッシュベルトやグローブを合わせ、全体の印象を引き締める。というように利用することもあります。
ドレスが透け感のない素材(サテンやミカドなど)で、グローブも透け感のない素材にする場合、注意しなくてはならないのは色選びです。どちらも透けない素材のため、しっかり色を感じますから、あまりにも色味が違うと目立ちます。
ウェディングドレスと同じ素材でグローブを作るというのは一般的ではありませんので(ドレスは伸縮性のない素材。グローブは伸縮性のある素材でできています)、ドレスになるべく近しい色のグローブを選択する。という方法が良いでしょう。可能であれば自然光の下で、ドレスとグローブを合わせて見れると安心です。
そういった意味で、透けない素材のグローブについては、グローブだけオンラインショップで購入するのはリスキーだと覚えておく方が良いでしょう。
そのほかのグローブ(番外編?)
・フィンガーレスグローブ
中指の根元から手首にかけて三角形に手の甲を覆うデザインになっていて、名前の通り指の部分がないタイプのグローブ(もはやグローブと呼べるのか?)。
デコラティブなブライダルネイルをされる方などにお勧めです。
ちょっと忍者っぽい?ギャルっぽい?と、賛否の分かれるデザインでもあります。
・レース編みのグローブ
コットンの糸で編み上げたグローブです。ざらざらした素朴な印象になるので、アンティークのドレスやナチュラルテイストのドレス、ラスティックウェディングにぴったり。なかなか市場に出回っていないので、古着屋さんなどで見つけた場合は即買いがお勧めです。
さて、いかがでしたか?ブライダルグローブ一つとっても、様々な選択肢があることがお分かりいただけたと思います。
選択肢がありすぎてわからない!!そう不安に感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、グローブはブライダルアクセサリーの一部であり、ウェディングドレスとの相性がグローブ選びの一番重要なポイントです。
結婚式当日にお召しになるドレスを着た状態で、当日と同じようなブーケのサンプルを持ち、いろいろなタイプのグローブを試着してみると、案外簡単にスッキリ収まるグローブが見つかるものです。
何事もバランスが大事。と言う事ですね。