
「良い結婚式は良い式場選びから・・・」という広告が、あまりにもFM横浜から流れるから笑
いやいや「素敵な結婚式はお気に入りのウェディングドレスから」ってパターンがあっても良いんじゃない?と唐突に思いつきました(@トイレ)。
「会場選び→ウェディングドレス選び」がセオリー
某結婚情報誌も、会場→衣装、指輪→引き出物、演出・・・という流れを推進していると思います。
現状、ほとんどのJellishブライズは既に結婚式をする会場が決まってからご来店くださいます。(「結婚式をするときは自分のウェディングドレスをオーダーしたいって思っていたんです」なーんてブライズが来店すると、嬉しくなってしまいます。月にお一人くらいかなー?)
ましてや、提携会場が無いJellishでは余計に「会場提携のドレスショップを見に行ったけれど、価格、サイズ、デザインで折り合いがつかなかった」といって、Jellishにたどり着いてくださっています。
この流れが、私としても当たり前でした。
でも!
着たいドレスを着たいなら、ウェディングドレス→会場の順番で結婚式を組み立てていっても間違いではないと思いませんか?
「ウェディングドレス選び→会場選び」のメリット
以前もお話したことがありますが、どんな結婚式にしたいのか?によって、似合うウェディングドレスが決まってきます。
つまり、ウェディングドレスによって、結婚式のイメージが変わってくるのです。
具体的には以下のような「ウェディングドレスのデザインによる印象」があります
・スカートの広がり、トレーンの長さ
大きい会場なら大きい広がりで、トレーンの長いスカートの方がより美しい
スペースに対してゲストの数が多い(椅子と椅子の間が狭い)なら、それなりのスカートの広がりにするべき
大きく広がるスカートの方が、年配のゲストにウケやすい
ガーデンパーティなのに、ロングトレーンを引くのは無理
・肌の露出
露出が少ない方が、年配のゲストに高評価
背中が大きく開いているようなデザインは海外セレブのウェディングっぽくておしゃれ
ホテルなど、格式の高い会場で、昼間からあまりにも肌の露出が多いウェディングドレスは不似合い
ゲストとの距離が近いパーティで、胸元や背中が露わなドレスは目のやり場に困る
・生地、素材感
光沢があり、ハリのある素材はホテルや大聖堂などの格式の高い、正統派な会場に似合う
ビーチなどではオーガンジーなどの透け感のある生地が似合う
ガーデンパーティなどでは、取り回しのしやすい軽い素材がおすすめ
レストランなどの、ゲストとの距離が近い会場では、リバーレースやビーズ刺繍など、造りが繊細なものを選ぶとよい
ホテル、専門式場などの広いバンケットなら、カットレースやスパンコールで主張できるドレスの方がよい
・・・どうでしょう?言われてみれば「うん、うん」と思って頂ける内容だと思います。もちろん「こうでなくてはならない」というわけではありません。
こんなに、会場とウェディングドレスの関係性が強いのに、会場→ウェディングドレスという順番に決めているようでは、優先順位が会場になってしまうのは止むをえません。
「シンプルなエンパイアラインのウェディングドレスが着たい」というホテルウェディングの花嫁さまに「ホテルでエンパイアのビスチェドレスでは、寂しいからやめた方が良いよ?」というアドバイスを何度もしてきました。
シンプルなエンパイアラインのウェディングドレスって、こんなのね
また「折角の結婚式だから、ティアラをしてみたい!」と目を輝かせる花嫁さんの会場はカジュアルなレストランだったり・・・
もちろんNGではありませんが、合うか合わないか?と言ったら合いません。
ティアラをしたい!という花嫁が選ぶのは大抵「いかにもティアラです!」という大ぶりなもの。そのティアラをするには、それ相応のウェディングドレスを着る必要があります。T.P.O.とか、フォーマル度の問題です。
「ウェディングドレス探し→会場探し」のメリット
では、優先順位をウェディングドレス→会場(どんな結婚式にしたいか)と、設定してみたとしましょう。
昔から憧れだった、マーメイドラインのウェディングドレスが着たい!そんな花嫁さまだとします。
会場は未定で、ゲストは親戚も含めて60名程度の予定。
どちらかというと、かしこまった結婚式&披露宴というよりは、ゲストみんなと談笑できるパーティにしたい・・・
私だったら、以下の様なアドバイスを差し上げます。
「胸元があまり大きく開いていない方が良いかもね。笑ったり、おしゃべりしていると上体が動くから、着くずれが気になるかも知れないし、あまり胸元があらわだと、ゲストが目のやり場に困るから。
マーメイドラインのドレスは、思いのほか動きづらいから、足元にまとわりつかない程度のトレーンの長さにしましょうね。挙式で後ろ姿に迫力を出したいなら、ベールをロングにして、バックスタイルに余韻を持たせてはどうでしょう?
格式の高い雰囲気にしたいなら、光沢のある素材がおススメだけれど、至近距離でゲストの目に触れたときに“こだわっているな”と思わせる繊細なレースやビーディングを施した胸元のデザインはいかがでしょう?
ちなみに、マーメイドラインのウェディングドレスは、年配のご親戚にはあまり高評価をえられないので、腰にバックコサージュをあしらうなどして、お尻をカバーするような方向にするのはどう?年配の方から見ると“お尻が丸出しだわ!”と感じるようですよ笑」
と、こんな具合でしょうか。この間に結婚式のテーマも決まっていると、デザインの方向性や独自性を出しやすくなるのでお勧めです。
ドレスのデザインとしては・・・
コードレースが美しいマーメイドラインのドレス。胸元のスパンコールも煌めいて美しい
エレガンテ180,000円(税別)
トレーン丈を少し短くお作りした方が、歩き回りやすいかもしれませんね。胸元にスパンコールを散らすのもおすすめ。
シンプルなマーメイドラインが魅力の一着 ライラ120,000円(税別)
といったところでしょうか。あとは実際に試着してみて、ご自身の身体のつくりやお顔立ちに似合うかどうか?という所の確認ですね。
着たいドレスと似合うドレスは必ずしも一致しません。この話はこちらの記事をどうぞ→「自分に似合う半袖のウェディングドレス」
思い描いていた通りの、お気に入りのデザインで、その上ご自分に似合う一着をオーダーしたら、次はウェディグプランナーさんと相談しつつ「お手洗いなどの設備が整った(年配の方はお手洗いにうるさいです!)、ある程度広さがあり、マーメイドラインのウェディングドレスのが持つ優美な女性らしい雰囲気に似合った、ウェディングドレスの持ち込みがOKな!会場」を探してみるのはどうでしょう?
年末年始にご両親にご挨拶に行って、来春か来年秋には結婚式を!とお考えのみなさま。
結婚情報誌を買い漁るのも良いけれど、まずはウェディングドレスの試着をして気分を盛り上げてみてはいかが?
ご予約はお気軽に下記フォームからどうぞ・・・