
ここ10年近く、ずーーーっとビスチェタイプ(ベアトップ型)のウェディングドレスが流行っていますが、これは「レンタル屋さんの利便性から」というお話を以前しました。→パフスリーブのウェディングドレス
でも、真冬のウェディングの方とか、お友達がみんなビスチェタイプのウェディングドレスを着ていたとか、肩幅が狭い方とか、首が長い方なんかはビスチェタイプのドレスはおすすめしません!!
もっと、ご自身に似合うウェディングドレスを探してみませんか?
結婚式は、特に教会式ですと後ろ姿ばかりをゲストに見せる事になり、人前式だと正面をゲストに見せることになります。
次に披露宴になると、一般的には新郎新婦は高砂(たかさご)といって、ゲストより一段高くなった新郎新婦用の席に座る事が多く、そのテーブルにはモリモリとお花が飾られていて・・・要は何が言いたいかと言うと、高砂に座ってしまうと、ゲストからあまりウェディングドレスは見えません。
シンプルなビスチェタイプのウェディングドレスだと、チラッとしかドレスが見えなくて「サラシ巻いてるんですか?」という寂しさです。
だったら、自分に似合う襟ぐりのウェディングドレスを選んでみませんか?
いつものカットソー、ブラウス、しっくりくるデザインのものってありますよね?
似合うウェディングドレスの定義
私の中で「このウェディングドレスはお似合いですね!」と思うポイントは
襟ぐりの形と素材感です。
えっ、シルエット(ドレスの広がり)は?と思われるかも知れませんが、襟ぐりと素材感が似合う物だと、スカートが広がっていてもマーメイドでも、似合ってしまいます。もちろん、ご本人のキャラクター的に落ち着かないとか、結婚式を挙げる場所の広さにそぐわないとか色々ありますが、首や肩の骨格に似合うカッティングと、ご本人の持つ雰囲気にあう素材感の方が、ドレスの広がり具合なんかより重要という事です。
さきほど「肩幅の狭い方と首が長い方はビスチェが似合わない」と申しましたが、これは顔周りが寂しくなってしまう為です。
肩幅が狭いのに、顔周りの面積が狭いビスチェのドレスは、より貧相な印象になります。
花嫁としての存在感より「とにかく華奢な感じを出したいんです!」と言う場合は、どうぞビスチェをお選びになると良いと思います。(ただ、年配の方にはウケません)
次に首の長い方(なで肩さんも同じ)がビスチェのドレスを着ると、首からデコルテにかけて肌が露出し過ぎに見えるし、これまた貧相です。
自分に似合う半袖のウェディングドレス
先日Jellishでウェディングドレスをカスタムオーダーされた花嫁さまは、半袖のウェディングドレスをお探しでした。
「半袖と一言で言っても、色々ありますよ」と、チューリップスリーブ、パフスリーブ、ギャザースリーブなど、いくつかご提案しました。
ご自身でも、普段気に入ってお召しになっているお洋服を見直してみてはいかがですか?とお伝えした所、ワードローブの中からいくつか半袖のカットソーとワンピースを参考にお持ちになってくださいました。
袖山に少しギャザーを寄せた半袖のお洋服を幾つも持っていらっしゃる時点で、だいぶこのデザインが好きで、しかも自分にしっくりきて、お似合いになるという事ですよね!
ウェディングドレスのお袖も、この時お持ちになったカットソーの袖丈と、袖がついている場所を測らせていただき、参考にさせて頂くことにしました。
きっとお気に入りの半袖が完成するはずです♪
Jellishのカスタムメイドドレスは、こうしてお袖の丈や、デザインの細かい所にご自身の希望を盛り込むことができます。
「もうちょっとココがこうだったらな~」という要望を伺って、理想に近いウェディングドレスをご用意いたします。
だって、お身体はみなそれぞれで、二の腕だって「一番太いところ」はみなさんそれぞれです。一番太い所がちょうど隠れるようなお袖の長さにすると、二の腕が細く見えますよ♪
「ブーツとふくらはぎの関係性」といったら、皆さんもピンと来るはずです。ちょっとの差で、足が細く見えたりしますよね?
一番沢山写真に残る部分
話は襟ぐりに戻りますが、結婚式の日って、一生に一番写真を撮られる日だと思いませんか?
ゲストの皆さんはみなケータイやスマホを持ってシャッターチャンスをうかがっているし、もちろんプロのカメラマンだってずーっと張り付いて写真を撮ってくれます。
この時、一番写真に写るのって、どこだと思いますか?
答えは上半身です。
顔だけでもなく、全身でもなく、腰から上の上半身ですね!
お友達と並んで撮るときは、みんなの顔が写るようにカメラを横にして上半身を画面に収めようと思うし、カメラマンはもちろん全身も撮ってくれるけど、花嫁の表情をとらえようと顔を狙ってきます。
つまり、ドレスもほとんど上半身ばっかり写真に残るんです。しかも、顔と襟ぐり、胸元がメインです。
小顔に見えるウェディングドレス。顔周りが華やかに見えるウェディングドレス。自分の骨格に似合うウェディングドレス。
これがいかに重要か、わかって頂けますか?
右にならえで、ビスチェのドレスばっかり試着している場合じゃないですよ笑
自分らしいウェディングドレス
さて、「自分らしさ」って、なかなか知るのは難しいですよね。
「自分に似合う」というのも、客観的にみられるひとは少ないです。
でも、いつもの生活で人は「好きな物」を集めて生きています。
それに気づいてあげれば、少しずつ自分らしさにたどり着けるような気がします。
私が普段接客させて頂く花嫁さまと私は、当然初対面同士です。だからこそ、客観的に「この方はこんなお好みかなー」と見えてくる事もあります。
例えば「こっちより、こっちの方がお好きですよね?」と言う質問に驚かれることもしばしば。
でも、限られた情報の中に、その方らしさが散りばめられているんです。ご自身で色々信号を送っているのを気づいていないだけ笑
「もう、どんなウェディングドレスが自分らしいのか、分からなくなっちゃった!!」とか「これからウェディングドレスを選ぶけれど、どれが自分に似合うのか分からない!!」と言う方は、どうぞ「好きか嫌いか」という所からスタートしてみてください。
フワフワが好きなのか、シャッキリが好きなのか?
背中が開いているドレスばっかり目につくとか、キラキラがついているドレスが好きとか・・・
ご自身が「ピン」とくる「好き!」を集めたドレスが、「自分らしいウェディングドレス」だと思います。
そしてそこに、先ほどの「似合う襟ぐり」を足すんですね!そうすると、自分らしく、自分に似合うウェディングドレスの完成です♪
如何でしょう?ウェディングドレス選びが、また楽しくなってきませんか?