
あっと言うまにゴールデンウィークも終わり。気づけば5月ももうすぐ折り返し地点ですね!
さて、Jellishではこの心地の良い季節に結婚式を挙げられる花嫁さまのウェディングドレスの最終調整にのめり込んでいたため、すっかりブログの更新が滞ってしまいました。
一般的に「結婚式は6月が多い」と思っていらっしゃる方は多いようですが、実は5月の方がよっぽど結婚式の件数は多いです。
なぜなら単純に休日が多いから・・・
1ヶ月に8日しかないはずの休日が、5月は10日以上ありますからね〜
遠くからご親戚が集まってくるような結婚式の場合、一泊したついでに付近の観光も。というプランにするのには、連休はもってこいです。
また、連休を利用して海外挙式に向かわれる方も多いですね。
なにぶん6月は後半から梅雨が始まりますから、ゲストの足元の事を考えて陽気の良い5月に結婚式を計画される方が多いなか、会場さんはヨーロッパの「ジューンブライド/6月に結婚する花嫁は幸せになれるというジンクス」を持ち出して誘客しているのですよ。
北川景子さんのウェディングドレス
さてそんな中、先日DAIGOさんと北川景子さんの結婚披露宴が執り行われましたね!北川景子さん、とっても素敵なウェディングドレス姿でした。
ハイネックで長袖のベルラインのウェディングドレスは、北川景子さんによくお似合いでしたが、正直一般人にはなかなかハードルが高いデザインですね。
まず、ハイネックは顔の大きさが強調されますからね・・・
クラシカルな印象になるので、私も好きでデザインしていますが、このドレスは一着も売れていません笑
そして総レースのベルライン。どうしても総レースは、表面に光沢感がなくマットな質感になるため、膨張して見えるんですね。
そうでなくても膨張色の白いウェディングドレスを膨張して見える素材感で作り、そのうえ大きく広がるスカート・・・となると、スレンダーな体が必須となるわけです。
逆に言うと、痩せすぎでちょっと存在感のなさが気になる花嫁さんは、華奢さをカバーするべく総レースやボリュームドレス、ベアトップ以外のデザインをお選びになる事をお勧めします。
袖付きドレスのサイズ感
さて、北川景子さんのウェディングドレスのように、体を覆う部分が多ければ多いデザインほど、採寸する箇所も多く、サイズ調整を必要とする箇所も多くなります。
ベアトップのデザインだったら、胴回り(バストからウェスト)がフィットすればOKですが、さらに腕ぐり、腕周り、肘周り、袖口、袖丈、肩周り、首周り、肩幅、背幅、前幅、などのサイズが必要です。
既製品だったらサイズのフィット感をある程度妥協するか、あれこれ着てみてサイズが合うものを探し出す必要がありますね。
その点、ご自分のドレスをオーダーされる場合は、必要な部分の採寸はもちろん、サイズ調整もできるので、お袖や襟のあるデザインでも安心です。
そんなわけで、お袖付きのデザインをオーダーしてくださる花嫁さまを採寸する際は、私も俄然やる気が出ちゃいます笑
ただしここでお伝えしておきたいのは、ぴったりで布が肌に吸い付いている状態がぴったりサイズではないという事。腕を動かすのには、「ゆるみ」といって、ある程度生地のゆとりが必要です。
実際、袖つきのウェディングドレスの場合、ベアトップのドレスのようにサイズをぴっちりに詰めてしまうと、腕を動かした際、脇の下が破れてしまいます!
ドレスの袖丈がちょっと足りない
先日フィッティングにご来店くださった花嫁さまは、お仕上がりの袖丈がちょっと足りな〜い!もう少し袖を長くした〜い!ということで、ドレスお仕上がり後にお袖だけ作り変えて、袖丈を長くする調整をしました。
袖丈や襟ぐりは、ちょっとの事で印象が変わったりしますから、いざドレスが仕上がって袖を通してみたら、イメージと違うという事が起きないわけではありません。
ですから、ドレスお仕上がり後でもできる限りの調整、対応はしているつもりです。作って終わり、ではないところに意外と価値があるものです。
袖口についている釦(ボタン)
袖口を手首に沿うように細くしてしまうと、ドレスを着る際、手首から先の手が通りません。
コットンのブラウスも、袖口にはカフスといって少し硬い生地がついていて、そこにボタンがついていますね。
ドレスの場合は、袖口にスリットを入れて、ボタンで開閉するようなデザインにする事が多いです。
着脱するときはそのボタンを外し、着ているときはボタンを留めます。
このボタンも、クルミボタン(包み釦)といって、ドレスとお揃いの生地で包んだ釦を使用したり、パールの粒を模したパールボタンを使用する事もあります。
私が個人的に好きなのは包み釦で、子供の頃、母親が作ってくれた洋服についていたような気がして(本当についていたかは不明笑)、なんとなく懐かしい温かい気持ちになるからです。
もちろん、アンティークのウェディングドレスなどにはファスナーの役割として背中心にこのクルミ釦を連ねて使われていることが多く、そういう意味では間違いなく懐かしい雰囲気になります。
長袖や七分袖のウェディングドレスをオーダーしてくださる場合は、こうした袖口の釦についても、クルミ釦にするのか?パール釦にするのか?はたまた釦はつけないのか?等のお好みを伺うことができますよ♪
お袖丈をあと2センチ。釦はクルミ釦に。そんなひとつずつの自己満足が、結婚式当日の笑顔につながると信じています。