
さてさて、前回の記事に続き、今日はアンダーウェア(下)についてお話します。
ズボンの下に履くパンツ(以下パンツ)のはなし
上半身に着るTシャツの好みはともあれ、パンツについては、そもそもご新郎の皆さまもこだわりをお持ちの事でしょう。
ですから、これがオススメ!とご紹介したところで、なかなかそのまま取り入れていただくのは難しいと思われます。ということで、取り急ぎアンダーウェアをお選びになる際の注意点をお話したいと思います。
パンツのセレクトについて、重要になってくるのは特に薄い色のお衣装をお召しになる場合です。
要はパンツの色が透ける。という問題。
白いタキシードを着る予定にも関わらず、うっかりガチャガチャなプリント柄のトランクスなど履いてきてしまうと、大変な事になります。
これはご試着の日も同じ事。
結婚式当日、白いタキシードをお召しになると決めたら、それと同時にぜひ結婚式当日に履くパンツを探し始めてください。
おすすめはヌードカラーのパンツ。中でも、丈が長めのボクサータイプがオススメです。パンツと足の境目が透けて見えてしまうのを防ぐためです。
前回の記事で申し上げたアンダーウェアの「存在感ゼロを目指す」事が、やはりアンダーウェア(下)を選ぶ際も肝要であります。
「メンズ ボクサー ベージュ」と検索すると、ヌードカラーのパンツが出てきますよ!
「そもそもパンツにはみなさんこだわりがありますよね?」と言いながら、最近のタキシードはパンツが細身だったり、ジャケットの着丈が短かったりと、アンダーウェアまで気を使う必要があるデザインも多いです。
男性はご試着がお好きで無い方も多いですが、その格好で80名とか100名とかのゲストの視線を浴びると想像して、後姿を鏡や写真でチェックしたり、少し歩いてみたり、座ってみたり、デザインだけではなく体へのフィット感もきちんと確認してみてください。
それから靴下の話
結婚式当日、忘れがちなのが靴下です。
基本の靴下はフォーマル(礼装)用の黒、白、またはグレーの薄手のもの。
デパートやスーツの量販店で「フォーマル用の靴下ください」と言えば出てくるはずです。
いわゆる親父靴下をイメージしていれば買い間違えもないでしょう。
長さはスネの真ん中くらいまであるもの。柄は無地。色のセレクトについては、衣装を選んだショップのスタッフとも相談し、ご自身が納得のお色をお選びください。
靴下なんて、見えないでしょ?とないがしろにされがちですが、最近は新郎新婦の席がソファだったりするケースもありますから、ばっちり全身見られる事を意識しましょう。
自分らしさと新郎らしさ
靴下の色に限らず、結婚式の「新郎スタイル」は、普段の「自分のためのファッション」とは違います。
当然自分らしさを演出しつつも、単に「自分たちが主役の日」というだけでなく、「二人で歩む人生の始まりのセレモニーを行う日」のための装いです。
例えば新婦をこれまで大切に育ててきたご両親や、新婦側の初対面のご親戚などの視線もある事を視野に入れ、「一人の女性と責任を持って結婚をする」という日である事を忘れないでください。
新郎用衣装のメーカーさんも、どんどん奇をてらった新しいタキシードを発表されていますが、これから家庭を築いていく一人の男性として、ふさわしいと感じる衣装をお選びになっていただきたいものです。