
ウェディングドレス雑誌などでも「Vバック」というキーワードがよく聞かれるようになりました。
アルファベットの「V」の字のように、大きく背中を開けたデザインの事です。
「背中をもっと開けてください!」という声と「背中が隠れるドレスを!」というご希望のどちらも叶えられてしまうJellishなのですが、きょうは前者の声に耳を傾けて行こうと思います。
さて、そもそもどうしてVバックのウェディングドレスを希望される方が増えたのでしょう?
1、海外の花嫁さんの情報をキャッチしやすくなった
海外の花嫁さんの画像をSNSなどで簡単にに見られるようになった。という影響もあるかと思います。
以前ですと、店頭に外国のブライダル雑誌が並ぶのは発行から半年~一年経過してからでした(私が見つけられなかっただけ?)。ちなみに、アメリカやヨーロッパの花嫁さんが着ているウェディングドレスは、ビスチェタイプばっかりで、おっぱいをグイッと潰して持ち上げた構造の(日本人には到底まねできず、お義母さまやご親戚の目には晒せない)ウェディングドレスも良く見かけました。
特に欧米の花嫁さんは「大人の女性」として見られますから、いかに成熟した、女性としての魅力を感じるか?が問われます。そこで、女性らしいボディラインを強調するマーメイドラインやスレンダーラインのウェディングドレス。胸元のボリュームを強調するデザインが用いられるようです。
2、「結婚式」の15分~20分は後ろを向きっぱなし
現在60%程の新郎新婦が選択すると言われている「キリスト教式」の結婚式。
この場合、新郎新婦の二人は参列者に背中を向け、式の間のほとんどの時間、祭壇の方を向いています。つまり、ゲストは式の間中、新婦の背中を見ています。
花嫁の背中、ウェストライン、ヒップのシルエット、腰から床に向かって流れるスカートの落ち感、トレーンの装飾、そしてベールの透け感などなど・・・
花嫁さんは、後ろ姿に気を抜けない。というのはこのことからうかがい知ることができますね。
3、新婦の平均年齢が上がったから?
この場合、「前は見せられないけど後ろならOK!」という理由です。
胸元、デコルテのハリは若い花嫁さんにはかなわないけれど、背中なら鍛える事でカバーできる!という意見から。
胸元を大きく開けるのはまだまだ日本では周囲の抵抗もありますし、日本人の体型には似合わないケースが多いですが、背中を見せてその上にベールが掛かって透けているの様子は、日本人の好きな(?)「見えそうで見えない」様子になり、受け入れられやすいようです。
上記のような理由から、もちろん以前より「後ろ姿にこだわりたい!」という花嫁さまはいらっしゃいましたが、ここ最近の流れは、特に背中に皆さんの意識が集まっているように思われます。
どうしたらVバックになるのか?
そこで・・・
どうしたら背中がグイッと開いているように見せる事が出来るのか?というお話をしていこうと思います。
V字を肩から始める
まず最初に、実はわりと盲点になりがちなのですが、「ビスチェタイプ」と「Vバック(今の花嫁さんが望むような開き加減)」は同時に叶える事はできません!!
身体の構造上、ビスチェタイプのドレスは、どうしてもウェストラインに一本ゴムを入れる必要があります。
そのゴムで、ドレスを身体に固定しているのです(下の図参照)。
ですから、ウェストより下まで背中を開ける事ができません(ゴムが見えてもOKなら可。例えばそのゴムをリボンやレースなど、何かで隠す・・・先日「どーしてもビスチェで、ウェストの下まで背中を開けたい!」という花嫁さまがいらっしゃって、ウェストゴムを透明のシリコンテープにし、その上からキラキラのブレードでカバーしました。)
また、ビスチェタイプの場合「Vの字の始まり」が脇の下なので、あまり鋭角になりません。
ハリウッドセレブや、か○う姉妹が着ているようなVバックのセクシードレスを目指すなら、「V字の始まりを肩にするべき」なのです。
こんな感じにね↓
肩から吊るせれば、どこまででも背中を開けられます。このドレスはウェストを絞りたいので、ちょうどウェストの上あたりまで背中を開けました。(お尻の上まで開けようと思うと、ウェストはピッタリサイズにはなりません)
「何でもできます!お任せください!」と言いたいですが、物理的に無理な事はできません。できない事まで、安請け合いできませんからね・・・
透明なチュールにレースを這わせる手法
また、最近では透明に近いチュールを利用して、背中が開いている風に見せているドレスもありますね。ちょうどフィギュアスケートの衣装のようなイメージです。
レースを直接肌に貼っているように見えて、柄が映えて美しいです。見た目の印象としては、エレガントで大人な雰囲気になります。背中を露出するドレスのデザインは総じて「清楚で可愛らしい花嫁さん」というよりは、「自身の存在価値を理解している大人な女性」を感じます。カッコいいイメージです。
あー、でも、まだまだ「カッコいい花嫁」って、お母さまやご親戚には受け入れてもらえないんですよねー。
それって、どうも「おとなしくいう事を聞く嫁」をどこかで求めているような気がして、残念です。
「結婚」は自立した男と女の大人の決断であってほしいと思うのですが・・・
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