
結婚式というと、お父様と新婦がバージンロードを歩き、新郎新婦が互いに「誓います」と言うあのスタイルを思い浮かべるのではないでしょうか?
実に結婚式をするカップルの60%以上がキリスト教式を選んでいるということですから、結婚式=キリスト教式というイメージの方が多いのも否めません。
実施した挙式形式を尋ねたところ、「キリスト教式(教会式)」が62%で最も高い。次いで「人前式」が18%、「神前式」が
17%で続く。(リクルート総研 ゼクシィ結婚トレンド調査2013 首都圏より抜粋)
さて、そんな「結婚式のシーン」を思い浮かべたとき
新婦はウェディングドレス
新郎はピカピカの長いスーツ
新郎新婦のお父様は指揮者みたいな黒い衣装
新郎新婦のお母さまは黒の留袖
そんな絵が浮かぶと思います。これって、ちょっと不思議なバランスだな。なんでこれを着るのかな?と、思った事ありませんか?
新婦はウェディングドレス
これは、まず、間違いないでしょう笑
少なくとも私はウェディングドレス屋なので、ウェディングドレスを着る事は否定できません汗
例えば、神前式だったら白無垢を着るのが一般的でしょうし、日本人ですから着物を着る方が体型的にも合っているのはやむをえません(無理やり無い胸をかき集める必要もないし、ウェストをくびれさせるために苦しいインナーを着ける必要も無いし、足長効果を狙って高いヒールを履く必要も無いし、そもそもダイエットすら必要ないかもしれません)が、大抵の日本人は現在お洋服を日常的に着ているわけですから、結婚式と言う生涯に何度かしかない「オメカシをする日」に、普段のお洋服の延長線上にあるウェディングドレスを着るのは自然な流れでしょう。
次に新郎のピカピカのスーツ
2013年あたりから、どんどんご新郎さまの結婚式の衣装のジャケットの丈が短くなってきています。
何年か前は「フロックコート」といって、長ランみたいな長いジャケットが流行った時期もありましたが、それもすっかり過去の物になりましたね。
昨今、「等身大」「自然体」というキーワードが結婚式のさまざまな部分に用いられている影響もあるのではと感じます。
ジャケットの着丈と同じように、生地も自然な生地をお選びになる方が増えています。普段のスーツの様なウール素材や、ウールなんだけど少し光沢を感じられるもの。また、いわゆるタキシードのような襟の部分だけサテン地が使われているものなどです。
普段着ているスーツが、少しフォーマルになった感じ。お洒落になった程度。なお衣裳をお選びになります。
それこそ以前のように「着せられている感」満載のピカピカの衣装をお召しになる方は減ったと思います。
まぁ、そもそもJellishのウェディングドレスがいかにもなゴテゴテデザインが無い→シンプルな好きな新婦がJellishに来る→そんな新婦が好きな新郎も、やっぱりシンプル好き。というテイストの理由もあるかとは思いますが汗
ご新郎さまも考えはさまざまで「結婚式くらいしか白いタキシードなんて着られないから、自分も白が着たい」「恥ずかしいから暗めな色で」「毎日スーツで黒やグレーは着ているから、他の色で」等と、新婦が思っているよりご自身の考えをしっかりお持ちの場合が多いです。
実際に試着し始めると急に楽しくなってくるご新郎さまもいらっしゃいます笑
10年前は衣装決めに関して「新婦は三か月、新郎は三分」なんて揶揄されていましたが、今はそんなことはありませんね!
私も「新郎は何を着ても一緒」「新郎はこだわりがない」なんて全く思いません。「新郎新婦お二人が格好良くて、初めて完成」だと思っています。
結婚式にしか着られないような、「衣装衣裳した感じ」ではない選択をされる方の中には、レンタルではなくオーダーをされて、それをご自身の結婚式の後も着用されていらっしゃいます。
からの新郎新婦のお父様は指揮者みたいな黒い衣装
さて、お父さんはいつ頃からあの「指揮者みたいな黒い衣装」を着る事に決まったんでしょうね?
そもそもあれは「モーニングコート」といって、午前中~昼間の正礼装とされています。後ろが長い(実は前を短くしています)のは、馬に乗る時に邪魔だから短くした。というデザインの名残りです。
確かに昼間の正礼装という事で、格式の高いホテルでの結婚式にはOKだと思いますが、レストランや結婚式場(ゲストハウス)でカジュアルなパーティを・・・という場合はふさわしくありません。
はて、ここで新郎はタキシードなのに、お父さんはモーニングなの?という疑問が湧いてきます。
本来タキシードは夜の礼装です。
時間もずれているし、なんと格式もお父さんの方が上です!!
欧米文化に追いつこうとも追い越せない、日本人のあがきが現れちゃっていますね涙
夕方からの結婚式だったら、お父さんも新郎もタキシードって言うのが本来の形です。和装だったら、紋付き袴ですね。
- モーニングコート
でも、あのモーニングは、新郎新婦の父以外のシーンで着用するとなると、勲章を授与しに行くとか、校長先生になって卒業式に出席するとかで無いと着用できません。ですから普段は着る事がないデザインでスペシャルな感じがあり、お父様もモーニングを着ると、お母さまが惚れ直すほど格好よくビシッと決まります。
ですからまぁ、モーニングコートは日本独特の新婦の父の制服という事にしておきましょうか・・・?
さあ、最後は新郎新婦のお母さま。黒の留袖
女性は結婚すると、振袖の袖を留めて(切って)短い袂(たもと)にする。というのが、日本の習わしです。
留袖の中でも黒留袖が正礼装とされていますね。
こちらは特に午前午後の指定はありませんが、日本ならではの季節の移り変わりによって留袖や帯の素材が指定されています。
6~9月は裏地の無い薄い着物に、夏用の帯を合わせるのが本来のスタイルです。ただ、現代だと室内は冷房が効いていますし、袷と呼ばれる裏地のある留袖の方が「どっしり」して高級感もあるので、通年冬用の留袖をお召しになる方が多いようです。
はて、ここでまた疑問です。どうしてお母様だけ、和服なんでしょうね?
みんな、普段着ているお洋服の延長線上という事で、洋装のフォーマルスタイルだったのに、お母さまはお着物になっちゃいました!
しかも、キリスト教式の真っ白いチャペルで・・・
理由はさまざまだと思います。先に新婦がウェディングドレスを着るという件で挙げた “ 無理やり無い胸をかき集める必要もないし、ウェストをくびれさせるために苦しいインナーを着ける必要も無いし、足長効果を狙って高いヒールを履く必要も無いし、そもそもダイエットすら必要ないかもしれません ” がそのまま 「“ 体型に自信がないのにボディースーツでおっぱいとウェストのくびれを作って、ちょっとでも脚を長く見せるためにヒールを履く ” なんて、お母さん嫌だわ。」という事でしょう。
留袖だったら帯グルグルで体系も分からないし、ドレスより着物の方がフォーマル度が高い。と思っている日本人は多いです。
一般的には新郎の母の方が新婦の母より若いので「着物は着慣れないからドレスが良いな」と考えていらっしゃるお母さまでも、立場的には新郎の母の方が上なので、そちらに合わせます。という流れになり、結局両家の母が黒留袖を着る。というケースがまだまだ多いです。
更にお母さまからの声で良くお伺いするのは、「デパートに行っても気に入るデザインが無い。あっても高い。サイズが合わない。レンタルしようと思ったら、数がすくない。」など、要はお母さまが自信を持って着る事ができるドレスが無いんですね。
んじゃ、無いならJellishが作りましょう!!と言うのが、Jellishのマザーズドレスです。
- マザーズドレス
Jellishが作りますから、当然ぴったりサイズのオーダーです。価格は5万円(税別)~で、簡単なワンピースをご用意する事ができます。
上記の写真のように上に羽織るブラウスやショートジャケットを組み合わせてお作りすることもできます。
実際にご用意させて頂いた新婦のお母様と、その妹さんです。
こちらの家系はみなさまお胸にボリュームがあって、デパートのドレスはお胸が入らなかったそうです。また、胸が入るサイズだとウェストがブカブカで・・・という、よくあるお悩みですね。
お身体を採寸させて頂き、必要であれば簡単なトワル(お試し用の生地で作るサンプル)をご用意して、仕上がりのイメージをご確認頂くことも可能です。
ちなみにデザインは、ネットで画像検索したり、実際にデパートに試着に行ったりしてご自身の希望のイメージを絞っていただき、その後Jellishでご用意できる素材と合わせて、一緒に検討しました。
もちろん私からも「こんなデザインの方が痩せて見えますよ!」とか「似合いますよ!」というアドバイスは差し上げます。
マザーズドレス探しに悩んでいらっしゃる方がいましたら、ぜひご相談くださいませ。もちろんウェディングドレスをJellish以外でご用意されているご新婦さまのお母さまでも大丈夫ですよ!
お母さま用ドレス・マザーズドレスのご相談会は下記の通りです(予約制となりますのでお電話かメールでご連絡をお願いいたします)
日程 2014年10月11日土曜日・26日日曜日・11月2日日曜日 全て11時~(完全予約制となります)
持ち物 作りたいドレスのイメージの写真や切り抜きなど
内容 ご希望のマザーズドレスのデザイン画をお書きし、生地を選び、お見積りをお出しいたします
参加費 無料
※尚、上記以外の日程でも随時お申し込みを受け付けますのでご都合のよろしい日時をご予約くださいませ