子ども連れで、遠方の結婚式へ。新幹線の移動と当日をどう組むか

芝生の上で手をつないで歩く、小さな子どもと大人の足元

一歳の甥がいる。二歳の子どもがいる。少人数の結婚式を福井で考えはじめると、ご家族に小さなお子さんがいる方は、ここで一度手が止まります。三時間の新幹線に耐えられるだろうか。式のあいだ、泣き出したらどうしよう、と。ここでは、子ども連れで遠方の結婚式に向かうときに本当の気がかりがどこにあるのかを整理したうえで、道中と、当日の一日の組み方を順に見ていきます。

目次

子ども連れの結婚式で、いちばん気を遣うのはどこか

WHAT ACTUALLY WEIGHS

子どもが泣くこと、ではないように思います。泣くときは、どこにいても泣きます。

しんどいのは、泣いたときに周りへ向けてしまう気持ちのほうです。知らない人が並んだ席の列で声が響いた瞬間、親はまず後ろを振り返ります。式そのものより、その振り返りが一日じゅう続くことが、子どもを連れて結婚式に出るということのいちばんの負担なのだと思います。

ですから、考えるべきは「どうやって静かにさせるか」ではありません。気兼ねする相手が、そもそもその場にいるかどうかです。

集まるのが十名から十五名で、会場をまるごと貸し切るのなら、視界のどこにも、知らない人がいません。子どもが声を上げたときに振り返る先にいるのは、祖父母か、おじ・おばか、いとこです。そこには、謝らなければならない人がいません。少人数で挙げるという考え方そのものは少人数の結婚式とは。10〜15名で挙げるという考え方にまとめています。

新幹線で、子どもと三時間をどう過ごすか

ON THE TRAIN

東京駅から福井駅までは、北陸新幹線でおよそ三時間です。乗り換えのない便があります。子ども連れにとっては、二時間台か三時間かという分数より、この一点のほうがずっと大きいはずです。荷物とベビーカーと子どもを抱えて途中のホームで階段を上がる場面が、道中に一度も出てきません。所要時間そのものは東京から福井へ。北陸新幹線でどれくらい近くなったかに、誰がどう手配するかは東京から福井へ、家族での移動という段取りに書きました。

席をどう取るかは、年齢で変わります。運賃の区分は、こうなっています。

乳児1歳未満無料
幼児1歳以上、小学校入学前無料(おとな1人につき2人まで)
こども小学生おとなの半額
おとな中学生以上

ひとつだけ注意があります。幼児・乳児が無料なのは、おとなの膝の上などで座席を占有しない場合です。指定席をひとつ使うのなら、年齢に関わらず、こどもの運賃と料金がかかります。同伴されるお子さんが三人目になる場合も同じです(JRグループ「こども料金」の案内による)。

三時間を膝の上で過ごすというのは、子どもにとっても、抱いている側にとっても、長い時間です。無料で乗れるからそうする、と決めてしまわなくてかまいません。席をひとつ買う、という選び方があります。ダイヤも制度も変わりますので、日が決まったら各社の案内でお確かめください。

挙式や会食のあいだ、子どもはどこにいればいいか

DURING THE DAY

どこにいてもかまいません、というのがいちばん正確な答えになります。

その日、会場はご家族だけのものです。ワクテラスならチェックインが午前十一時、チェックアウトが翌日の午前十一時。次の組が控えていないので、途中で外に出ても、戻ってきても、誰かの予定にぶつかりません。時間が押したとして、席を譲る相手がいないからです。

式も、お食事も、泊まるお部屋も、同じ敷地のなかにあります。眠ってしまったら、そのまま横にできます。飽きて外に出たがったら、外に出られます。連れ出した人が式を見られなくなる、という一点だけが残りますが、それは次の見出しの話です。

一日の並びそのものは一日の流れのページに、泊まる形と翌朝のことは福井の宿泊と、結婚式翌日の過ごし方に置いてあります。

子どもを連れてきた家族は、式を見ていられるか

THE ONE HOLDING THE CHILD

あまり語られないわりに、当日いちばんよく起きるのがこれです。お姉さんやお兄さんが、後ろのほうで抱っこをしたまま、式をほとんど見ていない。あとで写真を見返して、その人だけがどこにも写っていない。

人数が多い席だと、この役は一人に固定されがちです。連れ出すのはいつも子どもの親で、そのまま戻ってこられない。

十名から十五名になると、この構図が崩れます。その場にいる全員が、その子を知っている人だからです。祖父母が代わる。おじが外へ連れて出る。手の空いている大人が、いつも何人かいます。役が一人に固定されないというのは、人数が少ないことの、わかりにくいけれど大きな効きどころです。

それに、最前列というものがないほどの距離で式が行われます。抱いたまま、少し離れたところに立っていても、見えます。結婚式に招く家族と、どう過ごす一日にするかにも書きましたが、少人数の式で起きているのは、席から見るというより、その場に一緒にいる、に近いことです。

子どもの一日のリズムに、式の時刻を合わせるということ

THE CHILD’S OWN DAY

もうひとつ、先に決めておくとよく効くのが、式を何時にはじめるかです。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、米国睡眠医学会の推奨として、こどもの睡眠時間の目安をこう紹介しています。

1〜2歳11〜14時間
3〜5歳10〜13時間
小学生9〜12時間
中学・高校生8〜10時間

同じ資料には、乳幼児期には昼寝をするけれども、小学校に上がる頃にはその習慣が減ってくる、とも書かれています。未就学のお子さんが来られるなら、一日のどこかに眠る時間が入ってくる前提で組んだほうがいい、ということです。

式の時刻は、決まったものに家族を合わせるのではなく、一組ずつ決めていきます。お昼寝の時刻を避けて午前に置くことも、寝て起きたあとの午後に置くこともできます。日本海に陽が沈む時刻から先に決めたい場合は、季節によって夕方の位置が変わりますので、日本海に夕日が沈む時間帯は、季節でどう変わるかもあわせてご覧ください。

夜も同じです。お開きの時刻を「子どもが眠くなる前に」で決めなくてよくなります。眠ってしまったら、そのままお部屋へ運ぶだけです。夜に車で帰る道のりがないというのは、年配のご家族にとってだけでなく、子ども連れにとっても効きます。そちらは高齢の家族と、遠方での結婚式。移動と滞在で配慮したいことに書きました。

お部屋がどこにあるか、お食事をどうするかは、会場ごとに事情が違います。一般論で片づけず、日を決める前にお尋ねください。お打ち合わせはオンラインでも、横浜での対面でもできますので、そのときに一つずつ潰していけます。

一日の中身について、もう少し詳しく

A CLOSER LOOK

福井・日本海側で挙げるということそのものは福井・日本海側で結婚式を挙げるということに、会場そのものは会場のページにまとめています。挙式、お料理、ご宿泊、衣装、ヘアメイク、装花、写真、プロデュース料まで、総額の目安は150万円から200万円。内訳は、一組ごとにお見積りします。詳しくはプランのページをご覧ください。

小さな子どもがいると、遠方での結婚式は難しいでしょうか?

お子さんの年齢やご様子によりますので、難しくないと言い切ることはできません。判断の材料としては、東京から福井まで乗り換えのない新幹線でおよそ三時間であること、会場に着いてから翌朝までは同じ敷地で過ごすため車に乗る場面がないこと、式の時刻を一組ずつ決められるためお昼寝の時刻を避けて置けることの三つがあります。お部屋の位置やお食事の内容は、お打ち合わせのときにお確かめください。

式の途中で子どもが泣いてしまったら、どうすればいいですか?

その場を離れていただいてかまいませんし、戻ってきていただいてもかまいません。会場は貸切で、次のご予定が控えていないため、進行が誰かの時間にぶつかることがありません。集まっているのが十名から十五名のご家族と近い方だけですので、席を外したことはすぐにわかり、すぐに埋まります。

新幹線で、子どもの席は取ったほうがいいですか?

制度のうえでは、小学校入学前のお子さんは、座席を占有しなければ運賃がかかりません(おとな1人につき2人まで)。ただし東京から福井までは三時間ほどあります。指定席をひとつ使う場合はこどもの運賃と料金がかかりますが、抱いている側の負担も含めて、席を取るという選び方はあってよいと思います。制度は変わることがありますので、ご購入の際に各社の案内をご確認ください。

気をつけるより、気にしなくていい場所を選ぶ

子ども連れの心配ごとは、たいてい「子どもをどうするか」という形で語られます。おもちゃを持っていく、静かにしていられるか言い聞かせる、眠くなる前に帰る。けれど実際に重いのは、子どもではなく、周りの目のほうです。

一日を貸し切るというのは、その目を最初から無くしてしまう、ということでもあります。気をつける工夫を増やすのではなく、気にしなくていい場所を選ぶ。子どものいるご家族にとっては、そちらのほうが早いのだと思います。

何年か経って写真を見返したときに、いちばん小さかった人が、いちばん自由にしている。そういう一日で、いいのだと思います。

どんな一日にしたいか、まだ言葉にならなくてもかまいません。まずは、お話からさせてください。

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