海に沈む夕日を見るなら、何時ごろに海のほうを向いていればいいのか。福井で一日を過ごしていただくとき、意外とよく出てくる問いです。答えは、季節によってずいぶん動きます。ここでは福井の日の入りが一年でどう変わるかを数字で並べたうえで、その時刻を軸に一日をどう組み立てるかまで考えてみます。
日本海に夕日が沈む時間帯は、季節でどう変わるか
SUNSET TIME
先にお答えします。福井では、いちばん遅い日で午後七時十六分ごろ、いちばん早い日で午後四時四十一分ごろ。その差は、およそ二時間三十五分です。同じ「夕方」という言葉でも、六月と十二月では、指している時刻がまるで違います。
| 時期 | 福井の日の入り |
|---|---|
| 3月20日ごろ(春分) | 18:07 |
| 6月21日ごろ(夏至) | 19:15 |
| 6月下旬(一年で最も遅い) | 19:16 |
| 9月23日ごろ(秋分) | 17:51 |
| 10月20日ごろ | 17:14 |
| 12月上旬(一年で最も早い) | 16:41 |
| 12月22日ごろ(冬至) | 16:45 |
数字は国立天文台の暦計算室が出している福井の値(2026年)です。年によって一分ほど前後します。
日の入りが早くなる速さは、月によって違うのか
HOW FAST
ひと月あたりの動きかたは、季節でずいぶん違います。秋がいちばん速い。九月は一日から三十日までで四十三分、十月も三十九分ほど早まります。ひと月ちがえば、夕方の意味が変わってしまうくらいの差です。同じ十月でも、上旬に来るのと下旬に来るのとでは、四十分ずれます。
逆に、十二月はほとんど動きません。一日が十六時四十一分、二十二日が十六時四十五分。三週間で四分です。冬のあいだは、日の入りの時刻がしばらく止まっているように見えます。日取りの相談をするとき、「その週のどこでも同じですよ」と言えるのは、この時期です。
一年でいちばん早く日が沈むのは、冬至の日か
NOT THE SOLSTICE
いいえ、冬至ではありません。冬至は「昼がいちばん短い日」であって、「日がいちばん早く沈む日」ではないのです。福井でいちばん日の入りが早いのは十二月の上旬で、冬至のころには、もう少しだけ遅くなりはじめています。
太陽が真南に来る時刻そのものが、一年のなかで少しずつ前後しているために起きるずれです。日の出のほうは冬至を過ぎてからも遅くなり続けるので、両方を足した「昼の長さ」が最短になるのが冬至、という順番になります。豆知識のようですが、十二月に一日を過ごす方にとっては、実際に効いてくる話です。四時四十一分に日が沈む、というのは、東京の感覚からするとかなり早い。
夕日が沈む方角も、季節で変わるか
WHERE IT SETS
変わります。しかも、思っているよりはっきりと。真西は方位でいうと二百七十度ですが、福井の夏至の日の入りはおよそ三百度、冬至はおよそ二百四十一度です。一年のあいだに、六十度ちかく動いていることになります。
| 時期 | 日の入りの方位(福井) |
|---|---|
| 夏至のころ | 約300度(西より北寄り) |
| 春分・秋分のころ | ほぼ真西(約270度) |
| 冬至のころ | 約241度(西より南寄り) |
同じ場所に立って海を眺めていても、夏と冬では、太陽が水平線に触れる位置がずいぶん離れているということです。夏は右のほう、冬は左のほうへ。窓のどちら側に座るか、外に出るならどのあたりに立つか。季節が決まると、そういう細かい相談ができるようになります。
それから、沈みきってしまえば終わり、というものでもありません。太陽が見えなくなったあとしばらく、空のほうに色が残ります。そのあいだの海の色が、いちばん静かかもしれません。
夕日の時刻から、結婚式の一日をどう組み立てるか
BUILDING THE DAY
ここからが、時刻の話の本題です。日の入りが二時間半動くということは、夕方という時間が、一日のどのあたりに来るかが季節ごとに変わる、ということでもあります。
| 季節 | 日の入りと、一日のどのあたりに来るか |
|---|---|
| 春(3〜4月) | 18時台。式のあと、食卓につくころにあたります |
| 夏(6〜7月) | 19時台。会食の時間帯にかかります |
| 秋(9〜10月) | 17時台。上旬と下旬で、四十分ほどずれます |
| 冬(12〜1月) | 16時台。式を終えて、ひと息つくころにあたります |
一日のなかに他の予定が入っている場合、この時刻に合わせて順番を動かすのは難しくなります。挙式の時間が先に決まっていれば、夕日のほうは、たまたま見えたらいい景色、ということになります。
ジェリッシュ・ウェディングでご案内しているのは、会場をまるごと貸し切る形です。たとえばワクテラスなら、チェックインは午前十一時、チェックアウトは翌日の午前十一時。まる一日、そこに流れる時間はご家族のものです。次の誰かに席を譲る必要がないので、その日の日の入りが何時なのかを先に置いてから、式や食事の並びをそこに合わせて決めていくことができます。決まった式に家族を合わせるのではなく、家族に一日を合わせる、というのはそういうことです。
季節を選ぶときに、時刻の側から考えられること
- 明るいうちに長く外にいたいなら、日の入りの遅い初夏から夏
- 早い時刻に夕暮れを迎えて、そのあとの夜を長く過ごしたいなら冬
- ほぼ真西に沈むところを見たいなら、春分・秋分のころ
- 秋に考えるなら、上旬と下旬で四十分ずれることを先に見ておく
もっとも、海の上の空は毎日ちがいます。厚い雲の日もあれば、沈む直前だけ雲が切れる日もある。時刻はこうして先に分かりますが、その日どう見えるかまでは、こちらでお約束できるものではありません。だからこそ、見えたときのために、そばに写真家がいます。私たちは写真の仕事から生まれました。残すつもりで、一日をつくっています。
福井という土地について、もう少し詳しく
A CLOSER LOOK
福井・日本海側で挙げるということ全体については福井・日本海側で結婚式を挙げるということにまとめています。十一時のチェックインから翌朝までの流れは一日の流れのページ、日本海のほとりの会場そのものは会場のページをご覧ください。挙式、お料理、ご宿泊、衣装、ヘアメイク、装花、写真、プロデュース料まで、総額の目安は150万円から200万円。内訳は、一組ごとにお見積りします。詳しくはプランのページに置いています。
福井で日本海に夕日が沈むのは、何時ごろですか?
季節で大きく動きます。いちばん遅いのは六月下旬の19時16分ごろ、いちばん早いのは十二月上旬の16時41分ごろで、その差は約2時間35分です(国立天文台による福井の値)。
一年でいちばん早く日が沈むのは、冬至の日ですか?
いいえ。冬至は昼がいちばん短い日で、日の入りがいちばん早いのは十二月の上旬です。冬至のころには、日の入りは少し遅くなりはじめています。
夕日が沈む方角は、季節で変わりますか?
変わります。福井では夏至のころが約300度(西より北寄り)、冬至のころが約241度(西より南寄り)で、一年で六十度ちかく動きます。春分・秋分のころは、ほぼ真西です。
時刻を先に置くと、一日の輪郭が見えてくる
夕日は、その日いちばん動かせないものです。天気は変わり、進行は前後しますが、日の入りの時刻だけは何年も先まで分かっている。だから、そこを先に置いてしまうと、一日の輪郭がふっと見えてきます。何時に沈むのかを知ってから、その手前の時間をどう過ごすかを考える。順番としては、そのほうが自然だと思うのです。
どの季節にしたいか、まだ決まっていなくてかまいません。この月あたりで、という話からご一緒できます。まずは、お話から。

