結婚式当日、会場に他の組が入らないとどうなるか。貸切という選び方

静かな廊下と、開け放たれた扉の先の光

貸切という言葉は、場所のことを言っているように聞こえます。けれども当日にほんとうに効いてくるのは、場所そのものよりも、同じ日の同じ建物に、自分たち以外の予定がひとつも入っていない、という一点のほうです。他人の時刻表が消えると、決めなければならないことと、決めなくてよいことが、そっくり入れ替わります。ここでは、会場に他の組の予定が入らないと当日の何が変わるのかを、場面ごとに分けて書いてみます。

目次

結婚式当日、会場に他の組が入らないとはどういうことか

ONE PARTY, ONE DAY

その日、その会場を使うのが一組だけ、ということです。ジェリッシュ・ウェディングでは、福井・日本海のほとりの会場を貸し切ってご案内しています。挙式も、会食も、そのあとのご宿泊も、同じ場所で、同じ一組のものです。

言葉を借りるなら、視界のどこにも、知らない人がいません。すれ違う人がいない。別の会が進んでいる物音が聞こえてこない。待っているあいだに目が合うのも、家族の顔だけ。貸切という業務用の言葉を、体感に置き換えると、だいたいそういうことになります。

会場の数字を並べておきます。ワクテラスの場合は、こうです。

項目ワクテラス(福井県福井市浜北山町18-8)
貸切の時間チェックイン11:00〜翌日11:00
挙式・会食最大50名
宿泊10名(別棟にさらに10名)
福井駅前から車で約50分

五十名まで入る場所を、十名から十五名で使います。その差のぶんだけ、一人あたりの場所は広くなります。貸切という言葉が何を指しているのか、料金や会場ごとの形も含めた全体は結婚式場を「貸し切る」ということにまとめました。

他の組がいないと、当日の何が変わるのか

WHAT CHANGES

変わるのは、雰囲気より先に、段取りのほうです。場面ごとに書き出すと、こうなります。

場面その日、その会場を使うのが一組だけであれば
着いたときほかの組の参列者と行き合うことがない
式の時刻前後に別の予定がないので、日の入りの時刻から決められる
会食のあいだ聞こえてくるのは、同じ卓の声
時間が押したとき待っている次の組がいない
お開き席を譲る相手がいない
翌朝までその場所は、ご家族のまま

ひとつひとつは小さなことです。けれども並べてみると、消えているものに共通点があるのが分かります。どれも、自分たち以外の誰かがいるから必要になっていた手順です。案内も、区切りも、譲り合いも、相手がいなければ、そもそも発生しません。

一日のあいだに、場所を明け渡す時間はあるのか

NO HANDOVER

ワクテラスであれば、十一時から翌日の十一時までのあいだに、会場の側から区切られる時刻はありません。使い終わったら出る、という時刻が途中に置かれていない、ということです。

これは、荷物の扱いに一番はっきり出ます。持ってきたものを、時刻に合わせてまとめ直す必要がない。上着も、子どもの荷物も、置いたものをそのつど集めて回る場面が出てきません。一日のうちに何度も片づけをする時間がないというのは、地味ですが、当日いちばん体力を残してくれるところかもしれません。

一日をどこで前後に分けて、どの時刻をどの順番で置いていくのかは結婚式当日のスケジュールは、何時間で考えるものかに書きました。夜と翌朝の過ごし方は福井の宿泊と、結婚式翌日の過ごし方のほうにまとめてあります。

時間が押したとき、次の組を待たせることにならないか

NO ONE WAITING

待っている次の組がいないので、後ろの予定にぶつかりません。遅れが、誰かへの迷惑に変わらない、と言い換えてもいいと思います。

当日に時間が押す理由は、たいてい大ごとではありません。たとえば、支度に思ったより時間がかかった。話が弾んで、次に移るきっかけを逃した。少し休みたいという人がいた。どれも、その日にしか起きない、いいことのほうです。それを「巻いてください」と言わずに済むかどうかは、後ろに誰か控えているかどうかで決まります。

もうひとつ、逆の向きの話もあります。動かせない時刻を先に置ける、ということです。日本海に陽が沈む時刻は、季節によって二時間半ほど動きますが、その日の分数は何年も先まで分かっています。前後に別の組の予定がなければ、その時刻を先に決めて、そこから手前の時間を並べていくことができます。季節ごとの日の入りの時刻は日本海に夕日が沈む時間帯は、季節でどう変わるかに数字で並べてあります。

写真に、知らない人が写り込むことはないのか

IN THE FRAME

その日その会場を使うのは一組だけなので、ほかの組の参列者が写り込むことがありません。その場にいるのは、招いた方と、その一日のために編成されたスタッフだけです。背景に気を遣って立ち位置をずらす、という手間が要らない、ということでもあります。

立つ場所を譲り合う相手がいない、というのも同じ理由です。ここで撮りたい、と思ったときに、そこが空いているかどうかを気にしなくていい。私たちは写真の仕事から生まれました。残すつもりで、一日をつくっています。その考え方は写真家がプロデュースする結婚式、という考え方に書きました。

招いた家族の側から見ると、何が違うのか

FOR THE FAMILY

小さくなっていなくていい、ということだと思います。

知らない人が同じ建物にいると、人はどうしても声の大きさを測ります。笑っていいのか、この話をここでしていいのか。少し遠慮しながら過ごすことになる。その遠慮の相手が、いなくなります。

他の組がいないことで、招かれた側から消えるもの

  • 誰に会釈をすればいいのか、という判断
  • 自分たちの声が大きすぎないか、という気づかい
  • 席を立って戻るときの、人の目

小さなお子さんを連れてくるご家族や、長い移動をしてきた年配のご家族にとっては、この差が一日ぶんの疲れ方を変えます。それぞれの事情については子ども連れで、遠方の結婚式へ。新幹線の移動と当日をどう組むか高齢の家族と、遠方での結婚式。移動と滞在で配慮したいことに分けて書いています。招いた家族とどう過ごす一日にするかという話そのものは結婚式に招く家族と、どう過ごす一日にするかのほうです。

貸切の一日について、もう少し詳しく

A CLOSER LOOK

十名から十五名で挙げるという考え方そのものは少人数の結婚式とは。10〜15名で挙げるという考え方にまとめています。十一時のチェックインから翌朝までの並びは一日の流れのページ、日本海のほとりの会場そのものは会場のページをご覧ください。挙式、お料理、ご宿泊、衣装、ヘアメイク、装花、写真、プロデュース料まで、総額の目安は150万円から200万円。内訳は、一組ごとにお見積りします。詳しくはプランのページに置いています。

結婚式当日に、会場へ他の組が入ることはありませんか?

その日、その会場を使うのは一組だけです。ジェリッシュ・ウェディングは会場を貸し切ってご案内しています。ワクテラスであれば、チェックインは11:00、チェックアウトは翌日の11:00で、そのあいだ会場はご家族のものです。

当日の時間が押したら、次の組に迷惑がかかりませんか?

待っている次の組がいないため、後ろの予定にぶつかりません。逆に、日の入りのように動かせない時刻を先に決めて、そこから手前の時間を並べていくこともできます。

写真に、知らない人が写り込むことはありませんか?

その日その会場を使うのは一組だけですので、ほかの組の参列者が写り込むことはありません。その場にいるのは、招いた方と、その一日のために編成されたスタッフだけです。背景に気を遣って立ち位置をずらしたり、撮る場所を譲り合ったりする必要もありません。

他人の予定が、ひとつも入っていない日

他の組が入らない、というのは、何かが足されている話ではありません。むしろ、引かれている話です。案内も、区切りも、譲り合いも、遠慮も、全部そこにいる他人のためにあったもので、他人がいなければ最初から要らない。引いていったあとに残るのが、ご家族の時間です。

その日、その会場を使うのはご家族だけ。日本海に沈む夕日も、その日は一家族のためだけに沈みます。どんな一日にしたいかは、まだ決まっていなくてかまいません。まずは、お話から。

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