結婚が決まると、たいてい先に「顔合わせをどうするか」という話が出てきます。どこかのお店に個室を取って、二時間ほど。そして数ヶ月後に、あらためて結婚式。それが当たり前の順番だと思っていた方から、こんな相談をいただくことがあります。あれは、一度にまとめてはいけないものなのでしょうか。ここでは、両家の顔合わせを兼ねた結婚式という考え方について、段取りの側からお話しします。
両家の顔合わせと結婚式を、一日にまとめてよいのか
TWO OCCASIONS, ONE DAY
まとめてかまわないと思います。ただし、条件がひとつあります。両家がゆっくり話せる時間が、その一日のなかにきちんと確保されていること。逆に言えば、顔合わせを別の日に設ける理由も、そこにあります。式のあいだは、進行があり、席が決まっていて、話す相手が固定されがちです。お互いの家族が初めて顔を合わせる場としては、少し忙しい。だから多くの方が、先に別の席を用意するのです。時間のほうを先に用意できるなら、順番は入れかえてもよいことになります。
顔合わせを兼ねる結婚式には、どんな段取りが向くか
HOW THE DAY UNFOLDS
向いているのは、一日をまるごと貸し切る形です。ジェリッシュ・ウェディングの会場はその日、一家族だけのものになります。たとえば福井のワクテラスなら、チェックインは午前11時、チェックアウトは翌日の午前11時。挙式の時刻に急かされることも、次の組に席を譲ることもありません。会食の食卓には北陸の食材が並び、夕方には日本海に陽が沈み、夜はそのまま泊まって、翌朝も、まだその場所はご家族のものです。海を眺めながらの、少し長い朝食。両家が初めて言葉を交わす一日として、これはずいぶん長い時間だと思います。
なぜ10〜15名だと、両家が話す時間が取れるのか
WHY 10 TO 15
人数の話は、そのまま会話の話です。10名から15名は、名前を呼べば全員が振り向く人数です。挨拶にまわる必要がありません。誰かが誰かを紹介しなくても、最初の一時間で、その場の全員が互いの顔と名前を覚えてしまいます。顔合わせという行事をわざわざ立てなくても、一日のあいだにそれが済んでいる。人数を絞るというのは、席を減らすことではなく、話す時間を増やすことなのだと思います。
| 比べるところ | 顔合わせを別の日に/結婚式に兼ねる |
|---|---|
| 両家が集まる回数 | 二回/一回 |
| 遠方のご家族の移動 | 二度の日程調整/一度にまとまる |
| 話せる時間の長さ | 会食の二時間ほど/チェックインから翌朝まで |
| 写真に残るもの | 式の一日のみ/両家が初めて過ごした一日 |
両家の顔合わせを兼ねるとき、気をつけたいこと
POINTS TO CONSIDER
三つあります。ひとつ、両家それぞれに、先に趣旨を伝えておくこと。「式と顔合わせを一日にします」と言葉にしておけば、ご両親は当日、初対面のつもりで来られます。ふたつ、遠方からのご家族の移動を、日程の側から見ておくこと。福井駅前から車で約50分という道のりは、宿泊が付いていれば往路だけの話になります。三つ、当日の進行は、ご自身で抱えないこと。初めて会う家族どうしの間に立つ役は、その日のいちばん疲れる仕事です。そこは委ねてしまってよいと思います。
一日の中身について、もう少し詳しく
A CLOSER LOOK
少人数で挙げるという選び方そのものは、10〜15名で挙げるという考え方のページにまとめています。11時のチェックインから翌朝までの時間の流れは一日の流れのページ、福井・日本海のほとりの会場は会場のページをご覧ください。挙式、お料理、ご宿泊、衣装、ヘアメイク、装花、写真、プロデュース料まで、総額の目安は150万円から200万円。内訳は、一組ごとにお見積りします。詳しくはプランのページに置いています。
両家の顔合わせを、結婚式と同じ日にしてもよいですか?
かまいません。条件は、両家がゆっくり話せる時間が一日のなかにあることです。会場を貸し切り、チェックインから翌朝までを使う形なら、その時間が取れます。
顔合わせを兼ねる場合、両親には何を先に伝えておくべきですか?
「式と顔合わせを一日にする」という趣旨を、両家それぞれに先に伝えておきます。初対面の場になると分かっていれば、当日の心づもりが変わります。
両家が初めて会う一日の写真も、残せますか?
残せます。ジェリッシュ・ウェディングは写真の仕事から生まれました。挙式前後に写真家と土地を歩くフォトツアーと、会食のあいだの撮影が最初から含まれています。
二度に分けなくてもよい、という選び方
両家の顔合わせを別に設けるのは、時間が足りないからです。時間のほうを先に用意してしまえば、行事をひとつ減らせます。減らしたぶんは、家族が同じ食卓にいる時間になります。夕日を一緒に見て、夜に語らって、翌朝おはようと言い合う。そこまでが結婚式だと、私たちは考えています。どんな一日にしたいか、まだ言葉にならなくてもかまいません。まずは、お話からご一緒させてください。

