結婚式を挙げていない、という方がいます。入籍だけで済ませた方、写真だけを撮った方、事情があって小さくまとめた方。それから、十年目や二十年目という節目に、もう一度あの一日をやってみたいと思う方も。何度目かを気にして、言い出しにくい。そういうことがあるように思います。ここでは、二度目の結婚式や、記念日に挙げる結婚式という選び方について考えてみます。
二度目の結婚式は、挙げてもよいものか
SECOND TIME
先にお答えします。挙げてかまわないと思います。ためらいが生まれるのは、たいてい式そのものではなく、大勢の人にもう一度声をかけることのほうにあります。会社の方、友人、遠い親戚。その方々にご案内を出す場面を想像するから、何度目かという数字が急に重たくなる。
集まるのが家族と本当に近い人だけの十名から十五名なら、その重たさはほとんど生まれません。名前を呼べば全員が振り向く人数です。何度目ですかと尋ねる人が、そこにはいません。皆さん、はじめから事情をご存じの方ばかりだからです。
「もう一度」を考える人には、どんな背景があるか
WHY AGAIN
もう一度を考える背景は、いくつかに分かれます。
- 入籍だけで済ませて、式は先延ばしのままになっている
- 写真だけを撮ったが、家族に集まってもらう時間は持てなかった
- 事情があって規模を縮めた。今度は縮めずにやりたい
- 一度目は挙げた。今度は、あのとき呼べなかった人と過ごしたい
- 結婚記念日の節目に、家族でどこかへ行きたい
並べてみると、二度目という言葉が当てはまらないものが混ざっています。やり直しではなく、まだやっていない、という方が多いのです。順番が前後しただけで、結婚式そのものは一度も済んでいない。そう考えると、何度目かという数え方はあまり意味を持ちません。数えているのは本人だけで、その日そこにいる家族は、誰も数えていません。
記念日に結婚式を挙げる、という選び方
ANNIVERSARY
十年目、二十年目という節目に挙げる一日には、はじめての結婚式にはないものが二つあります。ひとつは、席にいる顔ぶれが変わっていること。子どもが生まれていれば、その子は最初の式にはいませんでした。もうひとつは、ご両親の年齢です。あと何年、遠くまで足を運んでいただけるだろうか。その計算が、日取りをいちばん強く決めます。
節目の年をきっかけにする方が多いのは、たぶん、口実として使いやすいからだと思います。あらためて集まってほしいとは言いにくくても、十年になるので、なら言える。理由はそのくらい軽くていい。集まってしまえば、あとはその日の時間が引き受けてくれます。
二度目でも記念日でも、一日の組み立ては変わるのか
WHAT CHANGES
変わりません。一日の骨格は、何度目かとは関係のないところで決まっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人数 | ご家族と本当に近い方だけの10〜15名前後 |
| 会場 | 福井・日本海のほとり。その日は貸切で、一家族だけのもの |
| 時間 | ワクテラスならチェックイン11:00、チェックアウトは翌11:00 |
| 含まれるもの | 挙式、お料理、ご宿泊、衣装、ヘアメイク、装花、写真、プロデュース料 |
| 写真 | 挙式の前後のフォトツアーと、会食のあいだの撮影 |
| 総額の目安 | 150万円から200万円。内訳は、一組ごとにお見積りします |
変わるとすれば、その日をどう過ごしたいかという中身のほうです。一度経験していれば、前のときに何が窮屈だったかを身体で覚えています。写真をもっと撮っておけばよかった。あいさつ回りで席にいられなかった。料理を食べた記憶がない。そういう覚えのあることは、そのまま設計に使えます。決まった式に家族を合わせるのではなく、家族に一日を合わせる。ご希望が具体的なほど、そこは組みやすくなります。
何度目かを、招く家族にどう伝えるか
HOW TO TELL
ここだけは、少し順番が要ります。といっても難しいことではなく、三つだけです。
伝えるときの三つ
- 理由を長く説明しない。「十年になるので」「まだ挙げていなかったので」で足ります
- 形式を先に言う。家族だけの十数名で、福井で一泊、という事実を最初に置く
- 日取りが固まる前に声をかける。二日あけていただく相談になるからです
説明が長くなるほど、言い訳のように聞こえます。逆に、形式が先に伝わっていれば、相手はすぐに自分の予定の話に入れる。角が立つとしたら言葉選びではなく、たいてい順番のほうです。招かない方への伝え方は結婚式に「呼ばなかった」人への伝え方にまとめています。
考えはじめるとき、先に決めておきたいこと
WHERE TO START
誰と過ごすか。いつなら家族が二日あけられるか。そして、何を残したいか。この三つが決まると、あとは順に決まっていきます。三つ目は忘れられやすいのですが、二度目や記念日の一日では、いちばん効く問いかもしれません。前のときに残らなかったものが、はっきりしているからです。
私たちは写真の仕事から生まれました。残すつもりで、一日をつくる。夕方には日本海に陽が沈みます。毎日沈んでいる夕日を、その日、間近で見るのはご家族だけです。その瞬間のそばに、写真家がいます。やがて写真の何枚かは、ご実家の棚にも置かれるでしょう。十年後にもう一度見返したときに、あの日があってよかったと思えるもの。それが残ればいいのだと思います。
一日の中身について、もう少し詳しく
A CLOSER LOOK
十名から十五名で挙げるという選び方そのものは10〜15名で挙げるという考え方に、準備をいつから始めるかは何ヶ月前から準備するものかにまとめています。十一時のチェックインから翌朝までの流れは一日の流れのページ、福井・日本海のほとりの会場は会場のページをご覧ください。挙式、お料理、ご宿泊、衣装、ヘアメイク、装花、写真、プロデュース料まで、総額の目安は150万円から200万円。詳しくはプランのページに置いています。
二度目の結婚式でも、相談できますか?
はい。何度目かは問いません。ご家族と本当に近い方だけの10〜15名で、会場を一日貸し切るという形は、一度目でも二度目でも同じようにお話しできます。
結婚記念日に合わせて挙げることはできますか?
できます。日取りを決めるのは、ご家族が二日あけられるかどうかです。記念日の当日に限らず、その前後で日を探すこともできます。
子どもが一緒でも大丈夫ですか?
はい。10〜15名のご家族の中にお子さんがいることを前提に、一日の時間の使い方をご相談できます。会場はその日まるごと貸切で、他の組の予定は入りません。
何度目かではなく、誰と過ごすかで決める
結婚式を数える習慣は、たぶん、大勢を招く式が当たり前だった時代の名残です。招く人が多いほど、説明が要る。説明が要るほど、回数が意味を持つ。けれど、家族と本当に近い人だけの十数名なら、そこにあるのは回数ではなく、その日一緒にいる顔ぶれだけです。何度目かは、あとから思い出しても、たいして重要ではなくなります。どんな一日にしたいか、まだ言葉にならなくてもかまいません。まずは、お話からご一緒させてください。

