少人数の結婚式に向く会場の広さとは。10〜15名で使うときの考え方

梁の見える高い天井と、間隔をあけた椅子

結婚式の会場を探していると、かならず「何名まで」という数字が出てきます。けれどその数字は、その場所に最大で何人入るかを示したものです。十名から十五名で使うときにちょうどよいかどうかは、そこからは分かりません。ここでは、会場の広さという言葉が実際には何を指しているのか、そして五十名まで入る場所を十五名で使うと何が変わるのかを、数字のほうから見ていきます。

目次

少人数の結婚式に向く会場の広さは、どれくらいか

HOW MUCH ROOM

決まった数字はありません。ただ、十名から十五名の場合、行き詰まるのは狭さのほうではないと思います。

「何名まで」と書かれているのは、上限の話です。十五名で使うぶんには、五十名の場所も、三十名の場所も、どちらも入ります。入らないという理由で候補から外れる会場は、そう多くありません。

ですから、広さを見るときの問いは「足りるか」ではなく、「余ったぶんが、どういうことになるか」のほうになります。少人数で会場を選ぶとき、実際に迷うのはこちらではないでしょうか。広い場所が、広いまま良いのか。それとも、持てあますことになるのか。

この問いに近づくには、遠回りのようですが、そもそも「一人ぶんの広さ」が何平方メートルとして数えられているのかを先に見ておくのが早いです。

一人ぶんの広さは、何平方メートルで数えられているのか

ONE PERSON’S SPACE

広さを人数に置き換える物差しは、法令のなかに書かれています。

建物のなかに何人いるとみなすか。防火管理のためのこの計算方法が、消防法施行規則の第一条の三に「収容人員の算定方法」として定められています。そこでは、場所の使われ方ごとに、一人ぶんの大きさが決められています。

数える対象一人ぶんとみなされる大きさ
飲食のための客席(いす席以外の部分)床面積 3平方メートル
長いす式のいす席(飲食店・料理店など)正面幅 0.5メートル
長いす式のいす席(劇場・集会場など)正面幅 0.4メートル
立見席(劇場・集会場など)床面積 0.2平方メートル
旅館・ホテルの和式の宿泊室床面積 6平方メートル

消防法施行規則第一条の三(収容人員の算定方法)による数字です。

これは結婚式の定員を決めるための数字ではありません。火事のときに何人を見積もっておくか、という決まりです。それでも、ふだん数字にならない「一人ぶん」が、はっきり書かれている数少ない例ではあります。

飲食のための席なら、一人ぶんは三平方メートル。畳を二枚並べた広さに、少し足りないくらいです。座って並ぶときは、長いすの正面幅五十センチで一人。劇場や集会場では四十センチで一人と数えます。肩幅と、その左右の隙間。一人ぶんというのは、つまりそれくらいの幅のことでした。

五十名まで入る会場を、十名から十五名で使うとどうなるのか

FIFTY OR FIFTEEN

一人あたりの広さが、三倍から五倍になります。

ワクテラスであれば、挙式と会食は最大で五十名まで。そこを十五名で使えば、五十を十五で割って三倍あまり。十名なら五倍です。同じ床を、三分の一から五分の一の人数で使うことになります。

その場所を使う人数一人あたりの広さ(五十名のときを1とすると)0.5メートル間隔で横一列に並べた長さ
50名125メートル
15名約3.3倍7.5メートル
10名5倍5メートル

さきほどの三平方メートルを当てはめて、仮に五十名ぶんの客席が置ける広さだとすれば、その床は百五十平方メートルほどの見当になります。それを十五名で使えば一人あたり十平方メートル、十名なら十五平方メートル。あくまで仮の計算で、実際の面積は会場ごとに違いますし、席の置き方でも変わります。それでも、一人ぶんが三平方メートルの席と、十平方メートルの席とでは、同じ椅子でも別のものになります。

並びのほうで見ると、もう少し体に近いかもしれません。五十センチ間隔で横一列に並べると、五十名で二十五メートル。十五名なら七メートル半です。二十五メートルの端と端で同じ話をするのは難しいですが、七メートル半なら、ひとつづきの席として見える長さです。十名から十五名という人数のことは少人数の結婚式とは。10〜15名で挙げるという考え方に、何名にするかという問いそのものは結婚式のゲストは何人が正解か、という問いに答えはあるかに書きました。

広い会場は、少人数だと寂しく見えないか

NOT TOO EMPTY

席を散らさなければ、そうはならないと思います。広さは、詰めるものではなく、使う範囲を決めるものです。

広い場所に十五名を均等に配れば、たしかに間が空きます。けれど人を一箇所に寄せてしまえば、残りの床は「空いている席」ではなくなります。歩く場所になり、外を眺める場所になり、荷物を置く場所になる。用途が変わるだけで、余っているという感じは薄れます。

五十名で使うときには通り道でしかなかった場所が、十五名のときには座っていられる場所になる。起きているのは、そちらに近いことだと思います。空いているのではなく、選べるようになる。

どこに寄せるかは、その日どこから光が入るか、外とどうつながっているかで変わります。舞台をどう選ぶかの手がかりはテラス・庭・館内。結婚式の会場は、何を手がかりに選ぶかにまとめました。なお、会場の写真からは広さの感じまでは読み取りにくいところがあります。その話は結婚式場は写真映えで選んでよいか。会場選びで先に考えたいことのほうにあります。

そして、その日その会場を使うのが一組だけであれば、空いている場所が、ほかの誰かの持ち場になることもありません。その考え方そのものは結婚式場を「貸し切る」ということに、他の組が入らない一日については結婚式当日、会場に他の組が入らないとどうなるか。貸切という選び方に書いてあります。

会場の広さは、床の面積だけで決まるのか

NOT ONLY THE FLOOR

同じ面積でも、頭の上にどれだけあるか、外へ続いているかどうかで、ずいぶん違って感じられます。

天井の高さには、下限が決まっています。建築基準法施行令の第二十一条に、居室の天井の高さは二・一メートル以上でなければならない、とあります。ですから、どこへ行っても、極端に低い部屋ということにはなりません。違ってくるのは、その二・一メートルの上に、どれだけ積まれているかのほうです。

同じ条文には、一室のなかで天井の高さが違う部分があるときは平均の高さで測る、とも書かれています。つまり、高さが一定でない部屋があることを、はじめから前提にした書き方になっています。勾配のある天井や、梁の見えている建物は、その平均のなかにあります。

広さを、床の数字以外で見るとき

  • 頭の上——二・一メートルより、どれだけ上があるか
  • 外へ——テラスや庭に続いていれば、使える場所は室内の床だけではなくなる
  • 窓の先——見えている景色のぶんだけ、奥行きが伸びる
  • 座ったとき——立って歩いた印象と、座って向かい合った距離は別のもの

このうち最後のひとつは、行ってみないと分かりません。図面の数字でも、写真でもなく、実際に椅子に座って、向かいの人までの距離を見る。下見の回数と時期については結婚式場の下見は、何回行くものか。遠方の会場を見に行く時期と回数にまとめました。

もうひとつ、泊まる部屋のことも広さの話に入ってきます。さきほどの表にあったとおり、宿泊室は客席とは別の物差しで数えられています。会場と宿泊をひと続きで考えるという形については結婚式の会場を、宿泊まで含めて選ぶ。同じ敷地に泊まるという考え方にあります。

会場の広さについて、もう少し詳しく

TO GO FURTHER

ここまでは、物差しの話でした。実際の二つの会場がどんな形をしていて、何名まで入るのかは会場のページに書いてあります。その広さを一日のなかでどう使っていくかは一日の流れのページ、総額の目安と含まれるものはプランのページです。一日を何時から何時までと数えるかという話は結婚式当日のスケジュールは、何時間で考えるものかにまとめました。

少人数の結婚式に向く会場の広さは、どれくらいですか?

決まった数字はありません。十名から十五名であれば、入らないことよりも、余ったぶんをどう使うかのほうが問題になります。ワクテラスであれば挙式と会食は最大五十名までですので、十名から十五名で使うと、一人あたりの広さは三倍から五倍になります。

広い会場を少人数で使うと、寂しく見えませんか?

席を広い範囲に散らすと間が空きますが、一箇所に寄せれば、残りの床は空席ではなく、歩く場所や外を眺める場所になります。どこに寄せるかは光の入り方や外とのつながりで変わりますので、下見のときに実際に座ってみるのが早いと思います。

会場の広さは、一人あたり何平方メートルで考えればよいですか?

消防法施行規則の収容人員の算定方法では、飲食のための客席は床面積3平方メートル、長いす式のいす席は正面幅0.5メートルを一人ぶんとして数えます(劇場・集会場の長いす席は0.4メートル)。これは防火管理のための数字で、結婚式の定員の決め方ではありませんが、一人ぶんの目安にはなります。

広い、という感じ方は、人数のほうから来る

同じ部屋でも、五十名でいるときと、十五名でいるときでは、広さの意味が変わります。五十名なら、どこに座るかは席の数のほうが決めます。十五名なら、どこに座るかを、招く側で決められます。床の面積はひとつも変わっていないのに、です。

ですから、会場の広さを探すというより、その広さのなかで自分たちがどこにいるかを決める、というほうが近いのかもしれません。十名から十五名というのは、それが決められる人数だということでもあります。まだ何も決めていなくてかまいませんので、まずはお話からどうぞ。

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