結婚式の見積りは、なぜ一組ずつ変わるのか。数字が決まるまでの順番

木の棚に並んだ写真立て

結婚式の費用を調べていると、「お見積りは一組ずつ」という言葉によく出会います。はっきりした数字が書かれていないと、少し落ち着かない気持ちになるものだと思います。どうして一組ずつ違うのか。何が決まると、数字が決まるのか。ここでは、その順番をほどいてみます。

目次

結婚式の見積りは、なぜ一組ずつ変わるのか

WHY IT VARIES

先にお答えします。数字のもとになることが、一組ごとに違うからです。誰を招くのか、何名になるのか、どこで、どんな支度をして、どんな食卓を囲むのか。こうしたことが決まるまで、内訳のひとつひとつは、まだ数字になっていません。

ジェリッシュ・ウェディングには、決まった式のかたちがありません。ご家族の話をうかがってから、その一日を組み立てます。組み立てる前に、組み上がったものの値段を言うことはできない。お見積りが一組ずつになるのは、そういう理由です。

言いかえると、お見積りの中身は、お話しいただいたことの写しのようなものです。同じ一日をふたつとは作らないので、同じ数字の並びも、ふたつとは出てきません。

総額の目安150〜200万円には、何が含まれているか

WHAT IS INCLUDED

一組ずつとはいえ、手がかりがまったくないわけではありません。10名から15名で過ごす一日の、総額の目安は150万円から200万円です。

この目安に含まれているのは、次の八つです。

  • 挙式
  • お料理(会食)
  • ご宿泊
  • 衣装
  • ヘアメイク
  • 装花
  • 写真
  • プロデュース料

ばらばらに手配すれば八つの見積書になるものを、ひとつの一日として組んでいます。ですから、お見積りも、ひとつの一日としておつくりします。一組ずつ変わるのは、この八つの「中身」のほうで、八つという「範囲」は変わりません。目安と、その範囲のことはプランのページにまとめています。

見積りの数字は、何が決まると動くのか

WHAT MOVES THE NUMBERS

八つの項目それぞれについて、「何が決まると、数字になるのか」を並べてみます。金額ではなく、問いのほうを並べた表です。

項目数字になる前に、決まっていること
挙式どの会場で、一日のどのあたりに置くか
お料理何名が、どんな食卓を囲むか
ご宿泊何名が泊まり、どう部屋を分けるか
衣装何を、どんな雰囲気で着たいか
ヘアメイクどんな支度にするか
装花どの場所を、どんな印象の花で整えるか
写真一日のどの時間を、どう残したいか
プロデュース料その一日を、どう組み立てるか

こうして見ると、右の列はどれも、ご家族にしか答えられない問いです。私たちが先回りして埋めてしまえば、それはもう、そのご家族の一日ではなくなります。

もうひとつ見えてくるのは、問いどうしがつながっていることです。人数が決まると、食卓の大きさと部屋割りが決まる。衣装の雰囲気が決まると、花の印象が寄っていく。一か所が決まると、隣の数字も少しずつ落ち着いていきます。お見積りが一度で決まりきらず、話しながら整っていくのは、このつながりのためだと思います。

結婚式の人数で、見積りはどう変わるか

HOW MANY GUESTS

数字をいちばん大きく動かすのは、やはり人数です。ただ、八つの項目がすべて人数に比例するわけではありません。

数え方で分けてみると、わかりやすくなります。お料理は、囲む人の数だけ用意するものです。ご宿泊も、泊まる人の数で部屋割りが変わります。一方で、挙式は一日に一度ですし、その一日を組み立てることも、一日にひとつです。人の数で数えるものと、日の数で数えるものが、ひとつのお見積りのなかに同居しています。

ワクテラスを例にすると、宿泊は10名、別棟にさらに10名です。10名のご家族なら宿泊の定員に収まりますし、15名全員が泊まるなら、別棟も使う計算になります。人数が5名違うと、部屋の使い方がひとつ変わる。こういうことも、人数が決まってはじめて決まることのひとつです。

ですから、誰を招くかは、費用の話の前に考えておいてよいことです。何名が正解かという問いには、結婚式のゲストは何人が正解か、という問いに答えはあるかで向き合ってみました。

結婚式の費用は、一人あたりの金額で比べてよいか

PER PERSON, COUNTED

費用を考えるとき、一人あたりいくらか、という割り算をしたくなることがあります。試しに、総額の目安を人数で割ってみます。

人数150万円を割ると200万円を割ると
10名15.0万円20.0万円
12名12.5万円約16.7万円
15名10.0万円約13.3万円

総額の目安を人数で割っただけの、机の上の計算です。実際のお見積りは、この割り算で出しているわけではありません。

表の右上と左下を見比べると、同じ目安のなかでも10万円から20万円まで、ちょうど2倍の幅が出てきます。一人あたりの数字は、人数が一人増えるたびに形を変えてしまうので、比べるための物差しとしては、少し揺れやすいのです。

理由は、ひとつ前の節に書いたことと同じです。挙式や一日の組み立てのように、人数ではなく日の数で数えるものが含まれているので、人数で割ると、そのぶんが一人ずつに薄く配られたように見えてしまう。一人あたりで見るより、その一日にいくらかで見るほうが、中身と数字がまっすぐ対応すると思います。

見積りを頼む前に、考えておくとよいことは何か

BEFORE YOU ASK

表の右の列を、全部埋めてからご相談いただく必要はありません。むしろ、埋まっていないところから一緒に考えるのが、お打ち合わせの役目です。

それでも、ひとつだけ先に考えておくと話が早くなるとすれば、誰と過ごしたいかです。人数が見えてくると、食卓と部屋の大きさが見えてきて、お見積りの輪郭がずいぶんはっきりします。衣装や花の細かなことは、そのあとで十分に間に合います。

記念日にあらためて挙げる結婚式のように、はじめから顔ぶれが決まっている場合もあります(二度目の結婚式・記念日の結婚式という選び方)。そういうときは、人数の話を飛ばして、どんな一日にしたいかの話から始められます。話を始める時期のめやすは、少人数の結婚式は、何ヶ月前から準備するものかが参考になると思います。

結婚式の見積りを受け取ったら、何を確かめればよいか

WHAT TO CHECK

お見積りを手にしたら、数字の大小より先に、次の三つを見ていただくとよいと思います。

  • お話ししたことが、どの項目に、どう反映されているか
  • 人数がまだ動きそうなら、動いたときにどの項目が変わるか
  • お支払いの方法と時期

一つめは、お見積りが話したことの写しになっているかどうかの確認です。伝えたつもりのことが見当たらなければ、それは数字の問題ではなく、まだ言葉が届いていないということなので、遠慮なくおっしゃってください。二つめは、表の「人の数で数えるもの」を見ればおおよその見当がつきます。三つめは一組ずつ事情が違うので、お見積りのときに、あわせて個別にご案内しています。

気になる費用があるときは、初回のオンラインのご相談で、そのままお尋ねいただいてかまいません。画面越しで何を決められるかは結婚式の打ち合わせは、オンラインで何を決められるかに、横浜での対面については結婚式の対面の打ち合わせは、何回・どこで行うものかに書いています。

見積りと一日の設計について、もう少し詳しく

A CLOSER LOOK

お見積りをお渡しするまでの打ち合わせのことは結婚式当日までの、打ち合わせという時間で、最初のご相談から当日までの順番は一日の流れのページにあります。一組ずつ組み立てるという考え方そのものは結婚式を「誂える」とは、どういうことかに、部屋ではなく一日を用意するという考え方は上質な宿泊体験の先に、結婚式で求めるものに書きました。費用についてのほかのご質問は、よくあるご質問のページにまとめています。

結婚式の見積りは、なぜ一組ずつ違うのですか?

内訳の数字のもとになる、人数や、その一日に誂えるものが一組ごとに違うからです。ジェリッシュ・ウェディングは決まった式のかたちを持たず、ご家族の話をうかがってから一日を組み立てるので、お見積りもそのあとでおつくりします。総額の目安は150万円から200万円です。

総額の目安には、何が含まれていますか?

挙式、お料理(会食)、ご宿泊、衣装、ヘアメイク、装花、写真、プロデュース料の八つです。一組ずつ変わるのはそれぞれの中身で、含まれる範囲は変わりません。

一人あたりの金額で、費用を考えてもよいですか?

目安にはなりますが、揺れやすい物差しです。同じ総額の目安でも、割る人数によって一人あたりの数字は大きく変わります。挙式のように人数ではなく一日に一度のものが含まれているためで、一人あたりより、その一日の総額で見ていただくほうが中身と数字が対応します。

数字は、話のあとから来る

お見積りが一組ずつ変わるのは、数字が先にあるのではなく、ご家族の話が先にあるからです。誰と過ごしたいか、どんな一日にしたいか。それが決まるにつれて、八つの項目の数字が、ひとつずつ落ち着いていきます。

まだ何も決まっていなくても、ご相談はそこから始められます。「うちの場合は、どのくらいだろう」という問いを、そのまま聞かせてください。

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