結婚式の準備を進めていくと、どこかで招待状の話になります。紙を選び、文面を考え、宛名を書き、返信はがきを待つ。あれをひととおりやるものだと思っていた方から、こう聞かれることがあります。集まるのが家族だけなら、送らなくてもいいのでしょうか。送らないのは、失礼にあたるのでしょうか。ここでは、招待状という紙が何をしていたのかを、いちど分解してお話しします。
招待状を送らない結婚式は、失礼にあたるか
IS IT IMPOLITE?
失礼にはあたりません。ただし、条件がひとつあります。招待状が担っていた中身が、別のかたちできちんと伝わっていること。失礼かどうかを決めているのは紙の有無ではなく、相手が当日までに困らずに済むかどうかだからです。10名から15名、名前を呼べば全員が振り向く人数なら、その中身は声で伝えたほうが早いことも多いと思います。
招待状は、そもそも何を伝えるための紙か
WHAT THE CARD CARRIES
招待状がしている仕事は、じつは事務的なものです。いつ、どこで、何時に。どんな服装で来ればよいか。出欠をいつまでに知らせればよいか。行き方と、泊まりはどうなるのか。それだけです。もうひとつ、招く側の姿勢を形にする、という役目もあります。ただ、その姿勢は、直接お願いする声のほうがまっすぐ届くこともあります。分解してみると、こうなります。
| 伝えること | 紙が向く/声が向く |
|---|---|
| 日時と場所 | 紙(あとから見返せる) |
| 行き方・所要時間 | 紙(住所と地図が要る) |
| 服装の目安 | 声(相手によって答えが変わる) |
| 出欠のお願い | 声(家族なら先に日程を押さえる) |
| 招く気持ち | 声(そのために会う値打ちがある) |
10〜15名なら、招待状の代わりに何で伝えるか
HOW TO TELL THEM
まず声で、あとから文字で、という順番が落ち着きます。電話でも、会ってでもかまいません。日を挙げること、来てほしいことを先に伝えて、日程だけ押さえてもらう。そのうえで、日時・住所・行き方・宿泊のことを、あとから読み返せるかたちで一枚にまとめて渡す。郵送でも、手渡しでもいいものです。「送らない」という選び方は、伝えないことではなく、順番を入れかえることなのだと思います。
遠方の結婚式では、先に何を伝えておくべきか
FOR A DISTANT VENUE
会場が遠いほど、紙の役目は増えます。ジェリッシュ・ウェディングの会場は福井、日本海のほとりです。たとえばワクテラスなら、住所は福井県福井市浜北山町18-8、福井駅前から車で約50分。チェックインは午前11時、チェックアウトは翌日の午前11時。ご家族にとっては、二日ぶんの予定です。東京からは、北陸新幹線が2024年に敦賀までのびて、ずいぶん近くなりました。この「二日ぶん」と「泊まりが付いている」ことだけは、必ず文字で渡しておくのがよいと思います。日程を空ける単位が、半日ではなく一泊になるからです。
遠方の会場で、文字にして渡しておきたいこと
- 会場の住所と、最寄り駅からの所要時間
- 当日の集合時刻と、翌日の解散時刻
- 宿泊が付いていること(何を持ってくればよいか)
- 服装の目安
紙のものを、どこまで用意するか
PAPER, IF YOU WISH
紙をやめるという話ではありません。一式そろえるのではなく、要るものだけを選ぶ、というだけのことです。招待状を丁寧に用意したい方もいれば、電話一本で済ませて、そのぶんの時間を別のことに使いたい方もいます。何を紙にして、何を声にするか。そこから決めていってかまわないと思います。
一日の中身について、もう少し詳しく
A CLOSER LOOK
少人数で挙げるという選び方そのものは、10〜15名で挙げるという考え方のページにまとめています。11時のチェックインから翌朝までの流れは一日の流れのページ、福井・日本海のほとりの会場は会場のページをご覧ください。挙式、お料理、ご宿泊、衣装、ヘアメイク、装花、写真、プロデュース料まで、総額の目安は150万円から200万円。内訳は、一組ごとにお見積りします。詳しくはプランのページに置いています。
家族だけの結婚式で、招待状を送らないのは失礼ですか?
失礼にはあたりません。日時・場所・行き方・服装・宿泊の有無が、別のかたちできちんと伝わっていれば大丈夫です。紙の有無ではなく、相手が当日までに困らないかどうかで考えます。
招待状を送らない場合、出欠はどうやって確認しますか?
電話か直接、先に日程だけ押さえてもらうのが早いです。10〜15名なら返信はがきを待つ必要がなく、その場で予定を合わせられます。
遠方の会場のとき、家族に先に伝えておくことは何ですか?
宿泊が付いていて、日程が一泊単位になることです。ワクテラスの場合はチェックイン午前11時、チェックアウトは翌日の午前11時。住所と、福井駅前から車で約50分という所要時間も、文字で渡しておきます。
紙より先に、声で伝えるという順番
招待状というのは、遠くの人に用件を届けるための道具でした。届ける相手が、いつでも電話に出てくれる家族なら、道具のほうを変えてもかまわないのだと思います。来てほしい、と先に声で言う。それから、二日ぶんの段取りを文字にして渡す。その順番でつくった一日を、私たちは福井で、まるごと貸し切ってお預かりしています。どんな一日にしたいか、まだ言葉にならなくてもかまいません。まずは、お話からご一緒させてください。

