結婚式の準備で、最初に決めるべきことは何か。ひとつ決まると残りが決まる、決めごとの前後関係

木の盆に集まった、大きさも形も違う湯呑み

結婚式の準備には、決めることがたくさんあるように見えます。日取り、会場、衣装、お料理、写真。どれも大事に思えて、どこから手をつければよいのか分からなくなる。ここでは「最初に決めるべきこと」を、決めごとどうしの前後関係から考えてみます。それがひとつ決まると、残りが順に決まっていく。そういう決めごとが、ひとつだけあります。

目次

結婚式の準備で、最初に決めるべきことは何か

WHAT COMES FIRST

先にお答えします。誰と過ごす一日にするかです。日取りでも、会場でも、予算でもありません。

理由は、ほかの決めごとがみな、これを前提にしているからです。人数が見えないと食卓の大きさが決まらず、顔ぶれが見えないと日取りが決まらない。反対に、誰と過ごすかは、ほかに何も決まっていなくても決められます。結婚式の決めごとのなかで、前提を持たないのは、これだけです。

何ヶ月前から動きはじめるかという「期間」のことは少人数の結婚式は、何ヶ月前から準備するものかに、費用の輪郭が人数から見えてくることは結婚式の見積りは、なぜ一組ずつ変わるのかに書きました。この記事はそのどちらでもなく、なぜそれが最初なのかを、決めごとどうしのつながりから確かめていきます。

結婚式の決めごとには、どんな前後関係があるか

WHAT DEPENDS ON WHAT

結婚式で決めることを並べて、それぞれについて「決める前に、何が決まっている必要があるか」を書き出してみました。金額でも順番でもなく、前提のほうを並べた表です。

決めること決める前に、決まっている必要があること
誰と過ごすか(人数)なし
時期(季節)誰と(ご家族の予定)
日取り時期・誰と
会場人数・日取り
ご宿泊人数・会場
お料理人数・季節
衣装会場・季節
ヘアメイク衣装
装花会場・衣装
写真一日の流れ
一日の時間の使い方会場・季節・人数

右の列に「なし」と書けたのは、いちばん上の一行だけでした。ほかはどれも、なにかが先に決まっていないと、決めようがないものです。

もうひとつ、右の列を眺めていると、「誰と」と「人数」がいちばん多く顔を出していることに気づきます。直接に書いてある行が六つ。季節や会場を通して間接的につながる行まで含めると、残りの四行もすべてです。最初に決めるべきことが何かは、この表が答えてくれているように思います。

なぜ「誰と過ごすか」が、ほかの決めごとの前提になるのか

WHY IT COMES FIRST

人数は、量を決めます。何名分の食卓を用意して、何名が泊まるのか。ワクテラスの宿泊は10名で、別棟に10名が加わりますから、10名で収まるのか、15名で別棟も使うのか、それも人数が決めることです。

顔ぶれは、時間を決めます。福井の会場で、泊まりを含む一日を過ごしていただくので、招く側にとっては、その顔ぶれが二日そろう日を探す相談になります。お祖父さまの体調、お子さんの学校の予定、どなたかの仕事の山。日取りはカレンダーのなかにあるのではなく、顔ぶれのほうにあります。

そして顔ぶれは、雰囲気も決めます。両家がはじめて顔を合わせる一日なのか、何度も食卓を囲んできた家族だけの一日なのか。同じ10名でも、席のしつらえも、食卓での話し方も変わってきます。顔合わせを兼ねる場合の考え方は両家の顔合わせを兼ねた結婚式、という考え方に書きました。

量と、時間と、雰囲気。この三つの元をたどると、どれも「誰と」に行き着きます。だから最初なのです。その顔ぶれを「呼ぶべき人」ではなく「呼びたい人」から考えるという話は、結婚式のゲストは何人が正解か、という問いに答えはあるかにあります。

日取りや会場から決めはじめると、何が起きるか

STARTING ELSEWHERE

もちろん、ほかのところから決めはじめることもできます。ただ、前後関係が逆になるぶん、あとで一度、前に戻ることになりやすい。どこに戻るのかを、始め方ごとに並べてみます。

最初に決めたものあとで戻りやすいところ
日取りご家族の予定と合わず、日取りそのものに戻る
会場人数が宿泊の定員と合わず、顔ぶれか会場に戻る
衣装会場の舞台や季節の光で見え方が変わり、選び直しに戻る
予算内訳は人数のあとで決まるので、人数に戻る

戻ることは、失敗ではありません。ただ、戻るたびに、いちど決めたつもりのものが宙に浮きます。それが重なると、準備が長く感じられます。準備期間を短くする方法があるとすれば、急ぐことではなく、戻らない順に決めることだと思います。

衣装が会場の舞台でどう見えるかはテラス・庭・館内。結婚式の会場は、何を手がかりに選ぶかに、季節ごとの気候と光の違いは福井の気候と、結婚式に向く季節の考え方に書いています。

「誰と過ごすか」の次に決めるのは何か

WHAT COMES SECOND

表の上から二行目、時期です。誰と過ごすかが見えると、その顔ぶれがそろう季節を探せます。

季節が決まると、決まることが思いのほか多い。福井で日本海に陽が沈む時刻は、六月と十二月とでおよそ二時間三十五分も違います(日本海に夕日が沈む時間帯は、季節でどう変わるか)。夕日の時刻が決まると、挙式を一日のどのあたりに置くかが決まり、食卓につく時刻が決まります。表の下のほうにあった「一日の時間の使い方」は、季節が決まった時点で、もう半分ほど決まっています。

時期のあとに、日取りと会場が、ほとんど同時に決まります。会場はその日、一家族だけのものになるので、日取りと会場は切り離せません。ここまで来れば、あとは表の下の行が、上から順に決まっていくだけです。

最初に決めることが、まだ決まらないときはどうするか

IF UNDECIDED

「誰と」が決まらない、ということもあると思います。呼びたい人はいるけれど、線をどこで引くか迷う。片方の家族のほうが多い。遠方で、来られるかどうか分からない人がいる。

決まっていなくても、お話は始められます。初回のオンラインのご相談は、まさにその「誰を」と「どんな時間を」のあたりから始まります。「この人たちは呼びたい」という中心の顔ぶれだけ見えていれば、人数に幅を持たせたまま、時期の話へ進めます。10名か15名かで変わるのは、先に書いたとおり部屋の使い方と食卓の大きさで、一日の輪郭のほうは変わりません。

迷っている一人を、いま無理に決めなくてよい、ということでもあります。招かなかった人への伝え方は結婚式に「呼ばなかった」人への伝え方に、家族だけで挙げたあとに困りやすいことは家族だけの結婚式で、あとから困ることはあるかに書きました。読んでから決めても、間に合います。

結婚式の準備の最初に、決めなくてよいことは何か

WHAT CAN WAIT

表の下のほうにあるもの。衣装の細かなこと、花の色、お料理の一皿ずつ、写真の撮り方、余興をどうするか。これらは、最初に決めなくてよいことです。決めなくてよいのではなく、あとでよい。前提になるものが決まってから決めたほうが、決めやすく、戻らずに済みます。

準備の最初に「決めることが多い」と感じるのは、多くの場合、あとでよいものまで最初の机に載せているからだと思います。最初の机に載せるのは、ひとつだけでいい。誰と過ごす一日にするか。あとは、そのひとつが順に連れてきます。

余興をどう考えるかは少人数の結婚式に、余興は必要かに、色や質感をいつ・どこで決めるかは結婚式の打ち合わせは、オンラインで何を決められるかと結婚式の対面の打ち合わせは、何回・どこで行うものかに書いています。

準備の順番について、もう少し詳しく

A CLOSER LOOK

お打ち合わせそのものをどう進めるかは結婚式当日までの、打ち合わせという時間で、はじめてのご相談から当日の朝までを時系列に追ったものが一日の流れのページです。総額の目安と、そこに含まれるものはプランのページに、人数やご宿泊についての短い問答はよくあるご質問のページに置いています。決まった形に家族を合わせるのではなく、家族から一日を組み立てるという考え方は結婚式を「誂える」とは、どういうことかに。

結婚式の準備で、最初に決めるべきことは何ですか?

「誰と過ごす一日にするか」を先に決めます。時期、日取り、会場、お料理、ご宿泊、衣装といったほかの決めごとは、どれも人数や顔ぶれを前提にしていて、前提を持たない決めごとはこれだけだからです。

日取りや会場を先に決めてはいけませんか?

決められますが、あとで前に戻ることになりやすいです。日取りはご家族の予定と、会場は人数と宿泊の定員(ワクテラスなら10名、別棟に10名)とつながっているので、顔ぶれが先に見えているほうが戻らずに済みます。

招く人がまだ決まっていなくても、相談できますか?

できます。中心になる顔ぶれだけ見えていれば、人数に幅を持たせたまま、時期の話へ進められます。10名か15名かで変わるのは部屋の使い方と食卓の大きさで、一日の輪郭は変わりません。

ひとつ決まると、残りが決まる

最初に決めるべきことは、たくさんの決めごとのうちの一番目ではなく、残りをぜんぶ連れてくるひとつです。誰と過ごすか。それが見えたら、時期が見え、日取りと会場が見え、食卓と部屋が見えてきます。

まだそのひとつが見えていなくても、大丈夫です。誰の顔が浮かぶか。そこから、お話しください。

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